尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん) |
1)症 状 境界明瞭な紅斑の上に、雲母(うんも)状の鱗屑(りんせつ・白いカサカサ) を有する、特徴的な疾患です。 肘頭や膝蓋、被髪頭部は後発部位です。 完治しにくい疾患で、軽快、増悪を繰り返しながら、慢性の経過をとります。
2)治 療 治療はステロイドの外用が主体となります。 最近ではビタミンD軟膏も使用されます。 内服は抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤。 ステロイドの内服は著効を呈しますが、長期の連用は副作用が心配です。 ビタミンA誘導体の「チガソン」や、制ガン剤の「メソトレキセート」、免疫抑制剤の 「サイクロスポリン」も有効ですが、副作用が多く使いにくい薬剤です。 光線療法に力を入れている施設もあるようですが、再発を繰り返す難治性の皮 膚病です。 |