さて、カフェ・ツァウナーでカイザートルテとアインシュペーナーを食べ終わったのはまだ1時前。
カイザー・ヴィラを始めとするバート・イシュルの博物館は、12時から2時までが昼休み。
この時間を利用して、ブラームスとヨハン・シュトラウスの別荘に行ってみることにした。
僕の教科書は、福原信夫さんの『ヨーロッパ音楽旅行案内』(音楽之友社)。
この本によれば、彼らの別荘はカルテンバッハ通り34&36にあるそうだ。
カルテンバッハ通りはトラウン川に沿って、上流の方向に伸びている。
ところがこのカルテンバッハ通りは、すごく長い。
しかも、やっとたどり着いた、目指す番地には家がない(^_^;。
仕方がないので、近くの家の写真を撮っておいたが、どっと疲れが。
バート・イシュルの中心地に戻り、クア・ハウスへ。
これは、毎夏オペレッタ公演が行われる大きなホール。
前にはレハールの像も建っている。
本日の演目は《メリー・ウィドウ》。
今日中にウィーンに帰らなければならないので、残念だが観劇は出来ない。
2時に近くなったので、『レハール・ヴィラ』に向かう。
開館を前で待っていたら、自動車が止まり、おばさんが降りてきて、門扉を開けた。
係員は、昼休みは自宅に帰っているようだ。
ここもカイザー・ヴィラと同じくガイドツアー。
参加者は20人くらいか。
説明はドイツ語だけだが、前もって英語のパンフレットを貰っておいた。
ガイドツアーは時間がかかるので嫌い。
一人で見れば10分で済むものが、1時間くらいかかってしまう。
ガイドの女の子が部屋の隅々まで説明してくれる。
『レハールが弾いていたピアノは今でも使用できる。誰か弾いて見ませんか?』とのことだったが、希望者無し。
僕は弾いてみたかったんだが、日本の評判を落とすといけないので我慢した。
しかし、音は聞いてみたかったな。
壁にはいろいろな音楽関係者の写真が貼ってある。
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レハール・ヴィラ |
レハール夫妻には子供はいなかったそうだ。
寝室には1948年10月24日にレハールが死んだベッドがあり、彼のデスマスクも展示されていた。
レハール・ヴィラの隣には、ブルックナーがよく訪れたレストラン『アットヴェンガー』(写真→)がある。
残念なことに改装中だったが、壁にはブルックナーのプレートがはめられていた。 |
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アットヴェンガー |
ブルックナーのプレート |
レハール・ヴィラを出てから、メインストリートの坂道を上ると、右側に彼の埋葬されている墓地がある。
墓地に入って左側の壁沿いに、彼は、母親、妻と一緒に埋葬されている。
そのすぐ前には、リヒヤルト・タウバーの黒い墓。
この墓地には、オペレッタの作曲家オスカー・シュトラウスのお墓もあるんだが、僕はこの人を良く知らないので、カットしてしまった。
たった数分のことなのに‥‥今では後悔している。
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レハールの墓(←)と、
その隣にタウバーの墓(↑) |
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