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ガイドブックを見ていると、コート・ダジュールには多くの文化人が暮らしたようで、シャガール&マティス(ニース)、ピカソ(アンティーブ)など、多くの史跡が残されています。 しかし汽車のダイヤが怪しいので、多くの街を訪れることはできません。 その中で、僕はオーギュスト・ルノワールのカーニュ・シュル・メールを選びました。 ピカソよりルノワールの方がいいでしょう (^_^ゞ ?
14:12ニース発の列車は14:30に カーニュ・シュル・メールに到着しました。 有難いことに、駅前にはタクシーが止まっていました。 後で分かったことですが、カーニュは思ったよりずっと大きな街で、タクシーなしではとても回ることは出来なかったでしょう。 もう一つ有難いことに、この女性運転手は英語を話せたんです (^_^) 。
さっそく「ルノワール美術館へ」と言いますと、「今日は火曜日だから、美術館はお休み。フランスではだいたい火曜日が休館日」と言う返事 (@o@)。 僕にとってはルノワールもマルタン岬のおまけですから、心は穏やかです (^_^) 。 何はともあれ、ルノワール美術館に行ってみることにしました。 関節リウマチに悩むルノワール(1841年2月25日〜1919年12月3日)は温暖な地を求め、1908年にカーニュ・シュール・メールにレ・コレット(小さな丘)と呼ばれる家を建てました。 そして、78歳で死亡するまで、この家に暮らしました。 お墓はシャンパーニュ地方にあるエソワという村(妻の故郷)にあるそうです。 ルノワール美術館の正門は閉まっていましたが、通用門(?)に人がいたので聞いてみたところ、木陰に見える古い家がルノワールの家のようです。 相手はフランス語なので怪しいんですけれどもね (^_^; 。 いずれにせよ、このあたりをルノワールが歩いていたわけです。
カーニュにはもう一つ観光名所があって、オ・ド・カーニュという鷲の巣村にグリマルディ城があるとのこと。 あまり興味はなかったのですが、ここまで来たついでに、そのままタクシーでオ・ド・カーニュに向かいました。 狭い石畳の道に古い家が密集したオ・ド・カーニュは、中世の雰囲気が漂う佇まいで、「これが鷲の巣村か」と満足満足。 グリマルディ城は当然ながら火曜の休館日で、心は穏やかとはいえ、屋上から鷲の巣村と地中海の写真を撮ることが出来なかったのは無念でした (^_^; 。
そして、運転手さんに「時間があるなら海岸に行ってみよう」と誘われた海岸から眺めるオ・ド・カーニュとグリマルディ城は、絶景でした。 「本当にこんな景色があるんだ」という感慨。 手前の競馬場は気に入りませんでしたけれどもね (^_^; 。
海岸を少し散歩して駅に戻りました。 1時間の観光でしたが、満足満足 (^_^) 。 ニースに戻る列車がまた1時間遅れで、ハラハラドキドキの連続でしたが、最終的には何とかニース空港からアリタリア航空でローマに向かうことが出来ました。
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