猪苗代・野口英世の生家 2003年8月14日
 
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 来年(平成16年)7月に発行される新千円札の顔になる野口英世は、明治9年(1876年)11月9日福島県猪苗代町三城潟(さんじょうがた)で生まれました。幼名は清作。野口家は貧しい農家で、父の佐代助は婿養子の酒飲み。しっかり者の母シカが家を支えていました。

 明治11年(1878年)4月末の夕方、1歳半の清作はいろりに落ち、左の手に大火傷を負いました。彼の拇指と中指は癒着し、他の指も曲がった形で拘縮してしまいました。子供達は清作に「手ん棒」というあだ名を付け、百姓が出来なくなった清作は勉強で身を立てることを考えるようになります。

磐越西線・猪苗代駅 駅前広場
会津磐梯山 野口英世の生家


 磐越西線「猪苗代」の駅を降りてタクシーで約10分(1480円)、到着した英世の生家は大変に混雑していました。新千円札のモデルに決まってから3割くらい来訪者が増えたそうです。生家の上にはガソリンスタンドを思わせる大きな屋根が掛かっていました。生家はよく保存されており、清作が落ちた囲炉裏や、後に彼が上京する際に「志を得ざれば、再び此地を踏まず」と刻んだ柱も残っていました。

清作が落ちた囲炉裏 志を刻んだ柱


 生家からは畑越しに猪苗代湖が見え、後ろには磐梯山が聳える絶景の地です。隣の「野口英世記念館」は英世にゆかりの品が多く展示されていました。生家を中心に多くのドライブインやレストランなどの施設が建ち並び、猪苗代の町おこしは順調に進んでいるようです。
 
 
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