県庁めぐり・和歌山 & 華岡青州の旅 (3/20〜21) 2) 和歌浦・万葉館 04年3月20日(土・祝) |
◇ 和歌浦・万葉館 なかなか雨がやまないので、タクシーで和歌浦にある万葉館に移動しました。 対岸には医大病院と紀三井寺が見えます。 映像シアターの上演を見ながら雨宿りを続けます。 映像シアターのテーマの一つは有間皇子。 孝徳天皇の皇子であった有間皇子は、斉明天皇へのクーデターを謀った疑いで捕らえられ、牟婁の湯(白浜温泉)に行幸していた天皇のもとに送られ、藤白坂(和歌山県海南市内海町藤白)で絞首刑に処せられました。 有間皇子、自ら傷みて松が枝を結べる歌二首 磐代の浜松が枝を引き結びま幸くあらばまた帰り見む 家にあれば笥に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る もう一つのテーマは、山部赤人の「若の浦に 潮みちくれば 潟をなみ 葦辺をさして たづ鳴き渡る」の歌で有名な、聖武天皇の紀伊行幸(725年)。 聖武天皇はこの地を愛され、「この地の弱浜(わかのはま)という名を改めて明光浦「あかのうら」とせよ。そして番人をおいてこの浦を荒れ果ててしまわないようにせよ」と命令されたそうです。
僕はガイドブックを読んでいても和歌浦がどういうところかイメージが沸きませんでした。 現地で分かったのですが、例えば上の写真の玉津島神社は、聖武天皇の頃は島だったんだそうです。 それはさぞ美しい景色だったことでしょう。 今では埋め立てられて、小さな山になってしまっています。 この辺りをなおも埋め立てようとする計画もあるそうで、いったい何を考えているのでしょう? ◇ 片男波海岸 やっと雨が上がり、和歌浦観光を始めます。 万葉館の周辺は片男波公園となっておりまして、海水浴場になっています。 遠くまで砂浜が続く海水浴場で、トーマス・マンの小説を思わせる景色でした。 といっても、短編の「トニオ・クレーゲル」を途中で挫折したんですがね (^_^ゞ。
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