2)象潟(U) 『奥の細道』 2010年8月13日(水) |
まずは神功皇后ゆかりの蚶満寺(かんまんじ)。 芭蕉は「この寺の方丈に座して簾を捲けば、風景一眼の中に尽きて、南に鳥海天を支え・・・」と蚶満寺から見る象潟の風景を描写しています。 芭蕉が見た象潟は小島が浮かぶ入り江で、九十九島(つくもじま)と呼ばれる絶景の地でした。 しかし文化元年(1804年)の大地震で土地が隆起して陸地となってしまい、今では当時の島々が稲穂の海に浮かんでいます。
蚶満寺の庭園には芭蕉像が建ち、その向かいに西施像が建っています。 『象潟や雨に西施がねぶの花』
芭蕉は能因島で平安時代の歌人能因法師を偲びました。 また、熊野神社前の欄干橋から鳥海山を愛でたそうですが、この日は鳥海山に雲がかかって残念でした。
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