1998年 《RENT》 大阪公演 シアター・ドラマシティ

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◇RENT(10/10・マチネ&ソワレ)

 びわ湖ホールのボローニャ歌劇場、京都府八幡市の《ポッペーアの戴冠》、そして《RENT》と、毎週関西遠征が続いております。
 先週の《ポッペーアの戴冠》が初演されたのは1642年、今週の《RENT》が1996年というんですから、守備範囲の広さに我ながら疲れてしまいます (^^ゞ。
 《アスペクツ・オブ・ラブ》にも2回行ったんだな。

 さて、やっとジャパン・レントを見ることが出来ました。
 マチネは渡辺ロジャーで、入りは半分くらい。
 (来てくれた人にありがとうってお礼が言いたかったよ (^_^;)
 ソワレは宇都宮ロジャーで9割の入り。
 やはりソワレの方が、ずっと観客の反応が良かったですね。

 ロジャーは、どちらも素晴らしいと思いました。
 渡辺さんはハンサムで、声の持つパワーがすごい。
 こういう声が聴けるのは、耳の悦びですね。
 ソワレの休憩時間にロビーで姿を見かけました。

 一方、宇都宮さんは演技がこなれている。
 だから、ミミとの二重唱なんか、宇都宮さんのほうがスッと心に入ってくる。

 しかし二人とも、AZTブレイクの場面は、もっとびっくりしてほしいと思いました。
 それから『グッドバイ・ラブ』で、振り返るとミミがいるところもね。
 ギターはちゃんと弾けていたような気がするけど、ぎこちない?

 そうそう、フェンダー・ギターってどういうギターなの?
 売れば車が買えるほど高いギターって?
 ロジャーって2台ギターを持っていたよね。 そのどちら?

 ミミの浜口さんも良かった。
 『心を開いて』っていうところ、ジーンと来たな。
 ちょっと小柄だけれど『14番街からこちらでは最高のお尻 (^_^) 』というスタイルも良かったしね。

 最後の復活する場面は、急に元気になっちゃうので違和感を持つ人がいるのでしょうか?
 徐々に復活した方がいいような気もするんですが、『月を越えてジャンプ』しなくてはならないからな‥‥。

 山本マークは上手以外に言う言葉がない。
 彼をナレーターのマークにキャスティング出来たことは幸せなことでした。
 そうそう、マークってユダヤ人みたいですね。

 坪倉ジョアンヌも言うことないな。
 皆さま絶賛されているとおりです。

 ベニーのKONTAが弱いということだったけれど、それはあくまで他の人に較べると少し、ということでしょう。
 それほどソロが多いわけではないしね。
 重要な台詞は多いかな?
 それより、ベニーで僕が気になったのは人種の問題。
 BWではベニー、コリンズ、エンジェル、ジョアンヌが黒人だったでしょう?
 まあ、日本公演でそれにこだわらなかったのは一つの見識だとは思うけれど、ベニーの場合はアリソンとの結婚によって上流階級に入っていくということで、黒人ということに特に意味があったかも。

 KOHJIROは僕の予想をはるかに超えた素晴らしさだった。
 綺麗だし、モンローウォークしてるし、歌は上手いし、彼ならトニー賞だって獲れるでしょう。
 コリンズのためにコートを買う場面なんか、あんまり優しくて泣けたましたよ。
 コリンズと本当にディープキスしてたね。
 どうするのか、興味津々だったんだ (^_^) 。
 『ボーイスカウトからガールスカウト』というところは、マチネは関西弁バージョン、ソワレは『だっちゅうの』。
 アレクシー・ダーリンの電話はマチネソワレとも『だっちゅうの』だったね。

 石原コリンズはイメージと違った。
 BWのコリンズは黒人の大きい人だったでしょう?
 歌に不満はないが、見た感じが目立たないという印象。
 これは服装のためかも知れない。

 森川モーリーンはBWのモーリーンより良かった。
 BWでは、パフォーマンスの英語分からなかったからな (^^ゞ。
 まあ、日本語で聞いても何やってんだか分からなかったけど (^^ゞ。
 MOOOOOOOOっていうところ、観客の反応によっていろんなパターンがあるみたいだね。
 マチネでは客席まで飛び込んでいったよ (@o@)。
 しかし、最初は照れてる観客に最後はMOOOOOOOOって言わせちゃうんですから、大したものです (^_^) 。
 でも僕は言えなかったな。
 僕に出来るのはピーターパンの拍手まで (^_^;。

 日本語歌詞の問題ですが、僕はあまり気になりませんでした。
 どうせ聞き取れないからね (^_^;。
 一応『このミュージカルを何とか理解したい』と予習もしたし。
 気になったところでは、パワーブローズは停電と言ったほうがいいのでは?
 その方が、ミミがろうそくの灯をもらいに来る理由が分かりやすいでしょう?
 どうしてシスターは妹で、ブラザーはブラザーなの?
 それから、コーラスで『HONEST LIVING』って繰り返すところ、『真面目に生きてる』って歌っていましたっけ?
 息切れするところが受けていましたが (^_^) 。

 マチネとソワレを見終わって改めて感じたのは、日本人ロックミュージシャンの実力の高さですね。
 名前も知らない人ばかりなのに、ソロも、重唱も、コーラスも、素晴らしいばかりで、ただ驚くほかはありません。
 この公演をBWに持っていっても、十分通用すると思いますよ。
 ジョナサン・ラーソンの奇跡とも言うべき偉大な遺産を、このような素晴らしいキャストで日本公演していただいたことに心から感謝したいと思います。

 ソワレの休憩時間、2階の男子トイレ前に人だかりが。
 聞いてみると殴り合いの喧嘩があったんだそうで (@o@)、壁に血しぶきが飛んでおりました (@o@)。

 マチネとソワレの間に劇場近くのイタリアンレストランに入ったんですが、そこに《RENT》のメンバーが (@_@)。
 山本耕史、KOHJIRO、MITCH、Tina、QOMOlangma の皆さんにサインをして頂きました。
 このプログラム、大事にしなくてはね (^_^) 。


◇RENT(10/21水 マチネ)

 今週末は東京行き(JCS&オペラ)なので、僕が渡辺ロジャーを見ることが出来るのは今日だけ。
 今日はマチネだけなので新幹線の経済効率が悪いし、雨は強く降ってるし(名古屋)、12時まで悩んだけれど、それでも結局は行ってしまうんだな (^_^) 。
 逃した機会は永久に戻らないからね。

 劇場に着いたときにはもう開演していたので、ロビーでモニターのテレビを見ながら待つ。
 『レント』のナンバーが終わったところで入場許可となったが、中は真っ暗。
 目が慣れるまで身動きがとれず、まいった (^_^;。

 観客の入りは、半分ちょっとかな?
 そして、この観客がすごく大人しくて、ナンバーが終わっても拍手なし。
 『これではいけない』と思って、率先して拍手をしておいた。
 後からみんな付いてくるのね。
 僕は恥ずかしがり屋だけど、《RENT》のためならがんばらなくては (^_^) 。
 MOOOOOOOOOは言えなかったけれど (^^ゞ。

 そのモーリーン(森川美穂)の場面だけれど、最初は反応なし。
 で、『お客さんが少ないのは分かっているの(会場笑い)。それは気にしていないけれど、鳴いて!』
 で極めつけは『鳴くまで終わりません!』
 ということで、最後はみんなMOOOOOOOOOって鳴いていたよ (^_^) 。
 この場面、舞台後ろに立っているキャストも大爆笑 (^_^) 。
 そうそう、モーリーンのGパンの下の状況も分かった (^^ゞ (^^ゞ。

 僕は名古屋は3公演ともチケットを買っているんだけれど、1回は最前列。
 モーリーンの真ん前なんだな。
 困った。 スティックで指されるんだろうか (^_^;?
 オケピットの上にブレイクスルーシートを作ってくれないかな?

 キャストはみんな声が疲れていたけれど(毎日歌い続けられる方が不思議だ)、前回見た10/10よりジーンとくる場面が多かった。
 これはキャストが慣れたためも、僕が慣れたためもあるんだろう。
 渡辺ロジャーは輝いていたよ。

 《RENT》の作品やキャストの素晴らしさは今さら言うまでもないが、カーテンコールが前回と違ったので報告しておきたい。
 曲が終わってカーテンコールになったら、真ん中通路前で宝塚の役者さんらしい4人が立ち上がって拍手をしていた。
 そういえば、今日は宝塚の役者さんらしい人が多かった(10人くらい?)。
 宝塚は水曜日が休みなの?
 だったら、来週水曜日にも宝塚の人が多いかも。
 僕はその日、マチネ・ソワレとチケット持ってるんだけれど (^_^) 。

 でバンドによる『I'LL COVER YOU』になったんだけれど、途中からキャストが登場。
 そうしたら、あの大人しい観客が立ち上がったの (@o@)。
 ほぼ総立ち状態で、キャストの歌に合わせて手拍子。
 このカーテンコールの変更は大正解だったね。
 すごく盛り上がったよ (^_^) 。
 最後は渡辺ロジャーがテーブルの上からジャンプして、着地と同時に演奏終了。
 そして『どもども』と言いながら、彼は去っていった (^_^) 。

 終演後の前売り券売場では、列が出来ていた。
 何回も見てね、素晴らしいミュージカルだから。


◇RENT(10/28 水 マチネ&ソワレ)

 今回が僕にとって、大阪公演最後の観劇になります。
 マチネは途中入場、ソワレは途中退場。
 ソワレが6:30開演だったら、最後まで見れたのに‥‥ (;_;)。

 客席はマチネは7割、ソワレ8割と言っておきましょう。
 本日も、僕は率先して拍手をしておきました。
 途中『この曲は大丈夫だろう』と手を抜いたら、どこからも拍手が起こらず、あわてて手を叩きました (^_^;。
 ソワレはアレクシー・ダーリンの『なんちゃって!』のところで出てきましたが、その後の拍手が心配でした (^_^;。
 マチネはスタンディンオベーションでしたが(テーブルジャンプなし)、ソワレはどうだったでしょうか?
 名古屋公演の拍手はお任せください、というところでしょうか (^_^) 。

 しかし、いつもながらの素晴らしい公演で、見る度に感激を新たにします。
 これだけハイレベルの上演、ぜひライブ録音のCD化をお願いしたいところです。
 その折りには、お願いだから歌詞カードを付けてね。
 皆で歌うところはもちろんですが、ミミの『OUT TONIGHT』なども何歌ってるんだか全然分かりません 。
 それでも感激してるんですが‥‥ (^^ゞ。
 そうそう、『LIGHT MY CANDLE』の『BAH HUMBER‥‥BAH HUMBER』の部分どういう歌詞になっていますか?
 本日は2回公演なので、やはりマチネの方が声が出ていましたね。

 ほかに気付いたことや質問をちょっと。

 コリンズのコートは左袖が取れていますね。
 コリンズが袖だけで出てくる時に、左右気をつけないとね。
 それから、エンジェルはコートをいくらまで値切っていましたか?
 20ドル? 19ドル?

 『LA VIE BOHEME』で、マークがロジャーのギター演奏に『ムゼッタのワルツだよ』と言うのはおかしいんじゃないかな?
 英語の歌詞だと『ムゼッタのワルツには聞こえない』でしょう?
 ロジャーは『ムゼッタのワルツ』を演奏したいわけだからね。

 AZTブレイクの場面、ミミだけではなく舞台上のエイズにかかっている全員(ロジャーを除く)がAZTを飲んでいるんですね (@_@)。
 我が家のタイマーが同じ音なので、いつもドキッ!としてます (^_^;。

 『SEASON OF LOVE 』のソロはMinkさんでした。
 高い音を出さないのは残念でしたが、最後に軽くお辞儀をしたのは良かった。
 自然に拍手が沸き上がります。

 『HAPPY NEW YEAR B』でベニーが『おれたちのこと話したか』と言うところ、《ミス・サイゴン》にメロディーが似ていましたね。

 エンジェルが死んだ後で再び全員が並ぶところ(I'LL COVER YOU ?)、エンジェルの場所が空いているんですね。

 もぐらのメタファーって何 (@_@)?

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