1998年 《RENT》 名古屋公演 中日劇場

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◇RENT(名古屋 12/19 マチネ&ソワレ)

 今日から《RENT・ジャパン》の名古屋公演。
 チケットはとうの昔にソールドアウトだが、#3959にアップした当日券は発売された。 定価販売。

 《RENT》 中日劇場
 1998年12月19日(土)1PM/6PM

 僕のマチネの席は一列目下手、ホームレスが歌う目の前。
 この席はスピーカーのそばでもあり、凄まじいばかりの音量であった。
 スピーカーからの風圧でズボンの裾が揺れてしまうほど (@o@)。
 少し音酔いしてしまい、どうなるかと思った。
 でも、この席からはGパンを下げたモーリーンのお尻がよく見えた (^^ゞ。
 ソワレは2階席だったが、音は相変わらず大きかった (^_^;。

 今までに何度も絶賛しているこの作品やキャストについて今さら付け加えることも無いが、声が疲れている人もいるようだ。
 特に Tina さんは、風邪でもひいたのだろうか? 時々声が聞こえなくなる。
 どれほど辛く無念なことであろう。
 それでも頑張って『シーズンズ・オブ・ラブ』のハイトーンに挑戦してくれて、会場からは大きな拍手が湧いていた。
 明日まで充分に喉を休めて、千秋楽に臨んでいただきたい。

 ハプニングとしては、マチネでコリンズがテーブルに座ったときに『ブチッ』という音がして、マイクが入らなくなってしまった (@_@)。
 そこから第一部の最後まで、コリンズはハンドマイクで歌っていたよ。

 次は森川モーリーンのパフォーマンス。
 マチネは『これが上手く行かないと楽屋でボコボコにされるの』『名古屋の人ってこんなの?』 (^_^;。
 ソワレは『訳が分からない人もいるでしょうが (^o^)、牛になったつもりで鳴いて!』。

 ライフカフェに入るところ、ウェイターが『でも払わなかった』と言うのに、
 マークが何か答えて(昼と夜は違ったセリフ)大爆笑だったが、僕には聞き取れなかった (>_<) 。
 何て言ったの (@_@)?? 知りたいな。

 で、このカフェでロジャーが『ムゼッタのワルツ』を演奏する場面。
 マチネでは、ミスしたロジャーに『ロジャー下手になったね』。
 ソワレでは『うん、さっきよりは良かった』。
 この『さっきよりは良かった』には会場大爆笑 \(^o^)/ だった。

 しかし、このセリフで大爆笑できる人はマチネとソワレ両方を見た人だね。
 考えてみれば『ロジャー下手になったね』で笑える人もリピーターか (^_^) 。
 実際、今日は(たぶん明日も)全国のレントマニアが集まっているようで、客席の反応が実に良い。
 エンジェルが出てくるところや、真面目に生きてる人にも、大きな拍手があった (^_^) 。

 『フィナーレ』のホームレスのコーラスで、MITCH さんはマチネでは日本式の箒 (@o@) を持っていた。
 ソワレでは何も持っていなかったが、釣りの格好をしていたな。

 カーテンコールはソワレの方が盛り上がったね。
 部分的にスタンディングしている女性グループがいたが、あれがレントマニアの集団であろうか?
 テーブルの上では誰も踊らなかったが、最後のバンドが止まらないので、QOMOlangma さんがテーブルからジャンプして、お開きとなった。


◇レントファイナル・ドキュメント(1) 1998年12月20日

 1998年12月20日(日)、とうとう《ジャパン・レント》の最終日が来てしまった。
 11時に中日劇場に到着。
 ロビーには『《RENT》のチケット、あまったら下さい』という紙を持った女の子が一人立っていた(『あまったら売って下さい』と書くのが正しいと思うんだが (^_^;)。
 他にもレントのプログラムを持った若い女性のグループが散見された。
 その中に昨日お茶会(OFF)をしたTさんを発見。
 彼女は一人で大阪から来たはずなのに、どうしてグループでいるのか (@_@)?

 話を聞いてみると、彼女たちは今日の当日券に並んだ人たちなんだそうだ。
 #3959にレポートした当日券なんだが、昨日のあいだに今日の分まで売られてしまったんだそうだ (@_@)。
 遠方からチケットも無しで来るなんて無謀だと思うんだが、諦めきれない彼女たち(10人くらい?)も『チケット求む』の紙を持って並ぶことになった。

 そうこうしている間に楽屋に入るキャストがやって来た。
 中日劇場は中日ビルの9階なので、エレベーターに乗る必要があるのね。
 僕が見たのは、まず坪倉ジョアンヌ。 彼女はエレベーターの中で女性ファンのプログラムにサインしていた。
 山本マークは帽子をかぶって、ファンに気付かれない内にささっと行ってしまった。
 KOHJIRO エンジェルは金色の頭でよく目立つ。
 ファンに取り囲まれ、サインに記念撮影に、誠実に対応していた。
 この時 KONTA ベニーも一緒にいたようだ。
 山崎ちかさんは、帽子をかぶって走りすぎてしまった。

 あまりロビーが面白いので、ロビーウォッチングを続けることにした。
 ここでFさんに訳詞の松田さんを紹介してもらった。
 松田さんのHPには興味深い記事がいっぱいだし、質問にメールでお答え頂いたこともあり、ご挨拶とお礼をする。
 松田さんとは休憩時間にもお話ししたが、『これほど素晴らしいミュージカルを今日で終わりにしてはいけない』ということで、話が盛り上がった。
 それから『HPやメールでの質問を、ぜひ単行本にまとめていただきたい』と御願いしておいた。
 一人の質問はみんなの質問だからね (^_^) 。

 話を戻して、ここで9階の劇場を偵察に、エレベーターで上がってみた。
 と、そこには『ご入場の時にカメラチェックを行います』との掲示が (@o@)。
 昨日のフラッシュはひどかったからね。
 実際、カメラチェックは厳重に行われた。
 その上、『フラッシュが光った場合は、公演中止になる場合もあります』という怖ろしい放送が (^_^;。
 ということで、フラッシュはいっさい光らなかった (^_^) 。

 9階まで来たついでに、同じ階にあるチケットセンターに行ってみた(僕も好きだから (^^ゞ)。
 『電話予約のキャンセルチケットが出る可能性は?』と質問してみたが、『現在、劇場に手持ちのチケットは一枚もありません』と、キッパリ言われてしまった。
 このことを『チケット求む』のグループに伝えると、いよいよ彼女たちの覚悟も固まったようだ。

 そのうち『キャー!』と言う歓声が上がった。
 チケットが一枚ゲットできたようだ。
 そのうちにいらないチケットを売りたい人も増えて、結局彼女たちは全員チケットを手に入れることが出来てしまった (@_@)。
 レント仲間の作戦成功に、僕も嬉しかったよ (^_^) 。

 開演10分前には『チケット売ります』などという女の子も現れて、いろいろな人間模様ですね。
 ということで、いよいよ劇場に入りましょう。


◇レントファイナル・ドキュメント(2) 1998年12月20日

 さて、今日は数ヶ月にわたる《RENT》公演の千秋楽なんだが、また、たった3回しかない名古屋公演の1日でもある。
 客席には全国から集まったディープなマニアもいれば、初めてこのミュージカルを見る初心者もいる。
 こういう時は、どのように舞台を組み立てたらいいのだろう?
 結論から言うと、本日はオーストドックスな舞台に所どころ千秋楽バージョン、というところかな。

 その千秋楽バージョンは‥‥
 『TODAY 4U』で女装のエンジェルが現れたとき、『自分の美しさが怖い (^_^) 』。
 モーリーンのパフォーマンスは『さあ、待たせたわね』 (^_^) 。
 客席の反応は良かったんだが、『まとまりのない人たち』 (^_^;。
 結局最後は『これが最後よ』。

 昨日から、客席の反応は実にいいね (^_^) 。
 大阪公演を見に行ったときは拍手もなくて静まり返った客席に驚いて、恥ずかしがり屋の僕が『《RENT》のために』と率先して拍手をしたものだが、今日は全く心配なし。

 ライフカフェでは、ウェイターの『でも払わなかった!』に、マークが『じゃあ今までの分まとめて払うよ』と言って、1万円札(?)を渡していた。
 やっぱり最終日なんだね。

 ライフカフェで、グレイ氏にお尻を突き出したモーリーンは一度上げたGパンをまた下げて、客席にTバックのお尻を見せてくれました(大絶叫!)。
 まあ、僕の席は2階だったから‥‥ (^^ゞ。

 ロジャーのギター演奏には『それはムゼッタのワルツ‥‥だよ』ということで大爆笑。
 これで笑えるのは昨日から見ている人 (^_^) 。

 『シーズンズ・オブ・ラブ』で心配なのは Tinaさんの喉。
 軽く胸に手を持って行くのは、彼女も喉の調子を確かめているのでしょう。
 そんな心配の中、しかし見事に彼女は歌いきり、彼女のソロが一度終わるところで客席からは歓声が (@_@)。
 これも、昨日からのリピーターだね 。
 みんなが心配していたんだ (^_^) 。

 エンジェルの『昔はボーイスカウト‥‥』と言うところは『新年なのに寂しいわ。これが最後の だっちゅうの\(^o^)/』。
 アレクシー・ダーリンは『な〜んちゃって』のところでいろいろなポーズを決めてくれた。
 ミミが生き返って『明日はない‥‥』のコーラスになると、森川さんがボロボロ泣いてしまって歌えないみたいだった。

 カーテンコールはもちろんスタンディング。
 山本マークの『同じキャスト同じスタッフで再演が出来れば』という挨拶には会場から盛大な拍手が。
 そして御約束の『I'll Cover You』。
 女性キャストは涙なみだでメロメロです。
 KOHJIRO エンジェルはテーブルの上で踊っています。
 そして止まらないバンドを止めるのは‥‥結局マークがテーブルに上がって、両手の人差し指でバンドを撃つまねをしてストップ。

 しかし、これで終わるような千秋楽ではありません。
 再び舞台に現れたメンバーに、バンドが演奏し始めたのは『シーズンズ・オブ・ラブ』。
 これは予定通りなのでしょうか?
 もし突然だったら、喉を痛めているTinaさんビックリしたでしょうね。
 しかし、この回のTinaさんは最高の出来でした。
 キャストに肩を叩いて祝福され、誰彼と無く胸に顔を埋めてボロ泣き状態のTinaさんです。
 昨日・今日と、どれほどのプレッシャーが彼女にあったことでしょう。

 ここで、本当に《ジャパン・RENT》は終わってしまいました。
 そして、僕は差し当たり人生の目標を失ってしまいました。
 年賀状でも書くかな (^^ゞ。

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