1999年《RENT》名古屋公演 中日劇場

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◇RENT初日(9/22・名古屋)

 初日の舞台を観ての感想は
1)アンサンブル全体として(バックバンドを含めて)、昨年の名古屋公演(千秋楽)のレベル
 には達していない。
2)初日にしては声が疲れている人が多い。
3)二階席に空席が多かったのが意外だった。
 といったところでしょうか。

 昨年からのメンバーでは、ミミの TUKASA さんが圧倒的に良くなっていた。
 スレンダーになって、エイズ患者らしい雰囲気が出ています。
 ヘアスタイルも、昨年はお坊さんみたいだったからね (^_^;。
 なんか別人みたいでしたよ。

 宇都宮ロジャーの存在感は昨年より増していました。
 山本マーク、石原コリンズは相変わらずの素晴らしさ。

 新しいメンバーでは、まず藤重エンジェル。
 KOHJIRO エンジェルに遜色ないエンジェルでした。

 泉見ベニーは良かった。
 言葉もはっきり聞こえるし、上流階級のアリソンに見初められるのが納得できるルックスでした。

 浦島ジョアンヌと La Pearl モーリーンは、まだ慣れていない感じでした。
 二人とも素晴らしい声の持ち主で『TAKE ME OR LEAVE ME』なんかは十分満足できるものでしたが、演技には段取り通りという印象を持った部分がありました。
  La Pearl モーリーンは可愛い系の森川モーリーンと異なり、美人系のモーリーンでしたが、『OVER THE MOON』は固い。
 初日は森川モーリーンの遺産で『MO〜〜〜〜〜』が出ていましたが、本日のソワレくらいから苦労しそう、と予想しておきましょう。

 他のメンバーも声はいいんですが、まだ演技に馴染んでいない人もいましたね。
 素材はいいので、公演をこなすことにより、どんどん良くなっていくことでしょう。

 気になったのはミスター・グレイが若々しい青年だったこと。
 あれでは、とてもベニーの義理の父親には見えません。
 考えてみれば、昨年は MITCH さんや QOMOlangma さんなど、年配のキャストもいたのに、今年は若い人ばかりですね。

 昨年から見ているメンバーが『歌詞が聞き易くなった』と言っているのに、新しく観られた方が『歌詞が分からなかった』と言っておられたのが可笑しかったですね。


◇RENT初日(9/22・名古屋)

 いやあ、素晴らしい舞台でした。
 こちらが今回のキャストに慣れてきたためもあるんでしょうが、何度もジーンと来ましたよ。
 やはりマチネの方が声の調子は良かったでしょうか。
 ソワレではファルセットに逃げている部分もありましたね。
 しかし《RENT》は偉大な作品ということを、改めて再認識させていただきました。

 今回のキャストでセリフが分かり易くなったと言われる理由の一つに、泉見ベニーの存在があげられるでしょう。 
 昨年は聞き取れなかったベニーのセリフが、すべてと言っていいほど聞き取ることが出来ます。
 ベニーは重要人物ですから、これは有り難かった。

 モーリーンの MOOOOOO〜〜〜は、彼女が苦労した方が最終的には客席が盛り上がるようです。
 その意味で、マチネのタイミングが良かったですね。
 ソワレは反応が良すぎて (^_^;‥‥でもモーリーンは最後のMO〜〜を思い切り引き延ばしてくれました。
 昨日とは大違い。 だんだん客席の反応に慣れてきたようです (^_^) 。

 本日のハプニング。
 マチネ『TAKE ME OR LEAVE ME』の最後でモーリンがテーブルから降りるため足を掛けた椅子が倒れそうになった。
 ソワレ『TODAY 4 YOU』でエンジェルが飛び乗ったテーブルがグラっとしてバケツを叩き損なってしまった。
 アドリブでは、マークに『フワフワ』とモーニング娘が入っていたようです。


◇バレンタインデイ と ハロウィーン

 10月31日がハロウィーンだったそうですね。
 バレンタインデイは2月14日だから、数曲の間に半年以上が経ってしまうんですね (@_@)。
 ということで、《RENT》の時間経過を調べてみました。

 『第一幕』はすべて、クリスマスイブの出来事。

 『第二幕』冒頭の『SEASON OF LOVE』は大晦日。
 で『HAPPY NEW YEAR B』でロフトに突入したところでニューイヤーとなり、ロジャーに誘われたミミが舞台に残って、麻薬の売人が出てくるところまでが、この日の出来事。

 ここでバレンタインデイとなって、『TAKE ME OR LEAVE ME』。

 『WITHOUT YOU』の間に半年が経ってしまうの (@_@)?
 この曲の間にエンジェルの病気が進む。

 で『CONTCT』でエンジェルが死んで、ハロウィーンに葬儀。
 そしてマークが歌う『HALLOWEEN』(マーク、バズラインと契約)から『GOODBYE MY LOVE』(ミミはもうロジャーと別に暮らしている)、葬儀費用をベニーが払うところまでがハロウィーンの日の出来事。
 エンジェルの葬儀とミミとロジャーが別れたのは同じ日だったのか (@_@)!

 『WHAT YOU OWN』の間にロジャーはサンタフェに行き(途中まで?)、自分の歌を取り戻し、NYに戻る。
 一方、マークはこの曲の間にバズラインとの契約を破棄する。
 

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