『ジュゼッペ・タッデイ・オペラ・コンサート』
2000年4月9日(日)2:00PM

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 今日の名古屋は桜も満開。
 午前中に北区の堀川で花見をして、午後は二つのコンサートを梯子しました。

    『ジュゼッペ・タッデイ・オペラ・コンサート』
     2000年4月9日(日)2:00PM
       愛知芸術劇場コンサートホール
         ピアノ伴奏:甚目裕夫

 プログラムの表紙に『イタリアオペラ黄金期 最後の巨匠』とあるように、伝説の名歌手を見ること聴くことが出来る、思いもかけないチャンスです。
 全国から集まったオペラファンの熱い期待の中、コンサートは始まりました。
 会場の入りは8割くらいでしょうか。

 第一部は《椿姫》。
 ヴィオレッタ:小林史子 アルフレード:小山陽二郎

 タッデイが現れただけで、会場から盛大な拍手がいつまでも続きます。
 タッデイって、意外に小柄な人ですね。
 ヴィオレッタに手を支えられて登場したように見えたんですが、タッデイ本人としてはヴィオレッタをエスコートしていたつもりなんでしょうか?

 50代のテノールがアルフレードを演じるのが普通なんでしょうから、83歳のタッデイには全くふさわしい役柄でしょう。
 実に立派な声で、ジェルモンがヴィオレッタを口説いているようにも見えました (^_^;。

 コーラスの中には内田恵美子、やまもとかよ、神田豊寿、中井亮一、毛利和雄、松下伸也、など名古屋の舞台でよく見る顔が並んでいました。
 中でもプログラムの解説を書いている中沢純一さんは珍しかったですね。

 さて、ここで休憩時間となりました。
 3時からは市民会館で『名古屋音楽祭オープニング・ガラコンサート』です。
 しかし、こんな素晴らしい歌声を聞かされては最後まで聴きたくなるのが当然でしょう。

 第二部は《愛の妙薬》
 アディーナ:飯田実千代  ネモリーノ:小山陽二郎

 タッデイはもちろんドゥルカマーラなんですが、役に成りきっているところが素晴らしい。
 舞台装置が無くても、舞台の上で演じられているのはオペラそのものなんです。
 飯田さんのコロラトゥーラは立派だし、小山さんはアルフレードより役に合っている (^_^; という評判でした。

 第三部は《ファルスタッフ》。
 フォード:林剛一

 林さんがタッデイの弟子という関係でこのコンサートが企画されたとかいう話なんですが、迫真の師弟共演ではありました。
 タッデイがファルスタッフそのものに見えるんですから、文句の付けようがありません。
 最後は全員登場して、《ファルスタッフ》フィナーレのフーガ。
 そしてもう一曲、カンツォーネが歌われ、会場は興奮のるつぼです。

 高齢にも関わらずタッデイは多くの曲を歌ってくれましたし、元気な舞台姿も嬉しいものでした。
 4月18日(火)6:30PMから、浜離宮朝日ホールでタッデイのコンサートがあるようです。

 ということで会場を飛び出し、名古屋市民会館の『名古屋音楽祭オープニング・ガラコンサート』に向かいました。
 
 
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