《カルメン・全三幕》 ライプツィッヒ歌劇場
2000年5月5日(木)19:30開演

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 昨日に続いてライプツィッヒ歌劇場の《カルメン》。
 昨日の《ドミトリー》とは異なり、客の入りはさすがに7〜8割。

     《カルメン・全三幕》 ライプツィッヒ歌劇場
      2000年5月5日(木)19:30開演
      上演時間三時間(休憩は第二幕の後に一回)

   フランス語公演・ドイツ語字幕付き オペラコミーク版(だと思う)
   パルケット 右 16列1番 42マルク(2100円)

      指揮:ラインハルト・シュヴァルツ
      演出:ミヒャエル・ハイニケ

      カルメン:コーネリア・ヘルフリヒト
     ドン・ホセ:ルイス・ゲンティレ
   エスカミーリオ:トマス・メーヴェス
       ミカエラ:スネザナ・スタメンコヴィッチ

 さてこの《カルメン》、まずプログラムの『カルメン全三幕』という記載が気になった。
 《カルメン》って四幕ものでしょう?
 その理由は後で書く。

 休憩時間はゼンパーオパーの《仮面舞踏会》でも一回だったが、最近のドイツでは休憩一回というのが慣習なのだろうか?
 ちなみに、《ドミトリー》と《さまよえるオランダ人》は休憩なしだった。

 キャストでは、ミカエラがかっちりした声のコントロールが出来ていて良かったと思う(ちょっと美人だったし (^_^) 。
 カルメンは声は悪くないんだが、小柄で視覚的にカルメンに見えない。
 ホセは髪の薄い巨体で、小柄なカルメンに振り回される役には似合わない。

 オーケストラはゲヴァントハウスオーケストラと書かれていたが、下手。
 本当にゲヴァントハウスオーケストラが入っていたのだろうか?
 コーラスもずれる場面が散見され、公演のレベルは低いと思った。

 前半の演出はごくごく普通だったが、後半は少し変わっていたので書いておこうかな。
 第三幕の山奥の場面から闘牛場の場面への場面転換は無く、カルメンは舞台でごろごろしている。
 つまり、闘牛場の場面になっても舞台装置は山奥と同じ抽象的なもので、カルメンの衣装も山奥と同じ、というわけ。
 意味があるのか、単なる手抜きか (^_^;?

 『闘牛師の入場』の場面で、コーラスは舞台奥に整列して歌い、カルメンはなおもゴロゴロと、ホセが落としていったナイフを触っている。
 まさかあのナイフで刺すのではあるまいな、と思っていたらその通りになってしまった。
 見え透いた手口だ (^_^;。

 しかし最後の二重唱は盛り上がった。
 巨体のホセの嫉妬に狂った目つきが怖かったね。
 
 
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