モンテカルロ歌劇場愛知公演 歌劇《カルメン》全三幕
2000年6月8日(木)6:30PM 愛知芸術劇場大ホール

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      モンテカルロ歌劇場愛知公演 歌劇《カルメン》全三幕
     2000年6月8日(木)6:30PM 愛知芸術劇場大ホール

      指揮:アントン・グァダーニョ  演出:エミリオ・ザジ
       (↑ガルシア・ナヴァッロ氏急病につき来日できず)

             カルメン:デニス・グレイヴス
            ドン・ホセ:ロベルト・アラーニャ
             ミカエラ:ノラ・アンセルム
          エスカミーリョ:フランク・フェラーリ

 ちょっと事情があって、前日のゲネプロも見せて頂くことができました。

 まず、デニス・グレーヴスのカルメンが良かった。
 肌の色、衣装など、見た目はカルメンに見えないし、演技も不器用な印象があったが、そのドスの利いた声量のある声には引き込まれてしまう。

 やはり、オペラは声だ。
 それから、演技は不器用と言っても、カスタネットを叩きながら踊っていたことは書いておこう。

 ホセのアラーニャも良かった。
 声量はもう少し欲しいとも思ったが。

 カルメンを殺した後、客席に向かい告白するのはゲネプロ通りだが、最後の演技には違いがあった。
 ゲネプロではカルメンを抱きしめ泣いていたが(重たそう (^_^;)、本番では一人で泣き崩れていたね。
 シャツのボタンはゲネプロより一つ上で留めていたようで、あまり胸毛は見えなかった (^_^;。

 演出は特に書きたいこともない常識的なものだったが、前日の《椿姫》よりずっとオペラらしい、満足の出来る舞台になっていたのはどうしてだろう?
 舞台装置では、セヴィリアの広場をそのまま持ってきたような、第一幕の広い空間が気に入った。

 後日「音楽の友」を読んでいたら、デニス・グレイヴスが「二度とアラーニャとは共演したくない」と語っていて、これには仰天した。
 
 
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