オペラ 《夕鶴》 亡き團伊玖磨先生に捧ぐ
2001年6月23日(土)2:00PM 愛知芸術劇場大ホール

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        オペラ《夕鶴》 亡き團伊玖磨先生に捧ぐ
         愛知県文化振興事業団 第119回公演

         2001年6月23日(土)2:00PM
            愛知芸術劇場大ホール

        原作:木下 順二   作曲:團 伊玖磨
        指揮:現田 茂夫   演出:鈴木 啓介
        演奏:名古屋フィルハーモニー交響楽団

       つう:飯田実千代   与ひょう:吉田 伸昭
       運ず:林  剛一    惣ど  :戸山 俊樹

 会場は5階を閉めていたんですが、それでも観客はよく入っていましたね。
 團伊玖磨さんは5月17日、日中文化交流協会主催の親善旅行で中国旅行中、心不全のため蘇州市の病院で急逝(77歳)されました。
 開演前に指揮者の現田さんのスピーチがありまして、今回が團さんが亡くなってから初めての《夕鶴》公演になるそうです。

 鈴木啓介演出によるこのプロダクションは、今までに何回かこの劇場で上演されております。
 舞台装置は抽象的なもの。
 登場人物は自分の出番が来ると現れ、歌い終わると消えていくというインスピレーションに欠けた演出で、こうなると團さんの音楽自体が『美しいメロディーにあふれた』というわけでもないので、僕は苦しかった。

 ストーリーは唯心論と唯物論の戦いですかね。
 『運ず』や『惣ど』は悪い人なんでしょうか?
 僕には、ごく普通の経済活動をしている人に見えるんですが。
 『つう』のような人とは、あまり仲良くなれないような気がします (^_^;。

 それはさておき、《夕鶴》 といえば思い出すのが1999年2月27日の『よこすか芸術劇場』。
 フレーニ主演の《ラ・ボエーム》を見に行ったんですが、館長(芸術監督?)が團伊玖磨さんで、ロビーには《夕鶴》の自筆スコアが展示されていました。
 そのロビーで拝見したのが、小泉純一郎現首相でした。
 小柄な方だったという印象があります。
 
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