世界オペラの至宝 『ジュゼッペ・タッデイ』
2001年10月28日(日)5:00PM 愛知芸術劇場コンサートホール

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    世界オペラの至宝『ジュゼッペ・タッデイ』
    2001年10月28日(日)5:00PM
       愛知芸術劇場コンサートホール

 20世紀最高のバリトン歌手、一年半ぶりのタッデイは85歳。
 今回の来日は名古屋だけの公演です。
 牧村邦彦指揮の東海フィルハーモニー交響楽団が付き、舞台奥にステージを作ってのセミ・オペラ形式。
 会場の入りは8割くらいでしょうか。

 第一部は《フィガロの結婚》のハイライト集。
 タッデイはフィガロ役。
 有名なアリアではなく、アンサンブルの場面が集められていました。
 フィガロはマルチェリーナに「私がお前のお母さん」と言われて、額を叩いて驚いていたけれど、息子が85歳ってのも、ちょっと無理があるような (^_^;。

 第二部は《ジャンニ・スキッキ》全曲。
 こちらはタッデイの至芸を堪能させていただきました。
 ラウレッタのアリア『私の優しいお父さん』に、驚いたり頷いたり抱きしめたり、ラウレッタが可愛くて仕方が無い。
 セリフもないのに、リアクションがスキッキその人になりきっています。

 アンコールは『もう飛ぶまいぞ、この蝶々』。
 曲に合わせてタッデイが行進すれば、会場からは手拍子が上がります。
 そしてもう一曲、林剛一さん(タッデイの弟子)とナポリ民謡。
 いつまでも元気でいて頂きたいものです。
 
 
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