ヴェルディ 《アッティラ》 びわ湖ホール
     2001年11月3日(土・休)2:00PM

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◇アッティラ(びわ湖ホール)

 今年のびわ湖ホール・プロデュースオペラは、ヴェルディの第9作《アッティラ》の日本初演です。
 今日の琵琶湖は雨模様でしたが、終演の頃には比叡山が見えていました。

     ヴェルディ 《アッティラ》 びわ湖ホール
     2001年11月3日(土・休)2:00PM

       指揮:若杉弘    演出:鈴木敬介

     アッティラ(フン族の王)    :妻屋秀和
     エツィオ(ローマの将軍)    :堀内康雄
     オダベッラ(領主の娘)     :島崎智子
     フォレスト(オダベッラの恋人) :持木弘
     ウルディーノ(アッティラの部下):松浦健
     レオーネ(白衣の老人)     :高橋修一

 5世紀の中頃。フン族の王アッティラはアクイレイアの町を破壊し、領主の娘オダベッラを妻にしようとするが、彼女に与えた剣で刺し殺される。
 何のことだか分からないでしょう (^_^;?

 ヴェルディのオペラの荒唐無とうなストーリーにはいつも呆れているんですが、《アッティラ》は幾分ましだったでしょうか。
 それでも、最終幕の強引な展開には唖然としました (^_^;。
 若々しいヴェルディの音楽は、なかなか魅力的でした。

 圧倒的に素晴らしかったのは(例年通りだけれど)東京オペラシンガーズ(男声合唱)。
 音が壁になって襲ってくる感じ。
 女声合唱(びわ湖ホール声楽アンサンブル)なんて聞こえてこないの。

 キャストは過去の公演に較べ、全体としてレベルが低かったのではないでしょうか?
 アッティラの妻屋さんはライプツィッヒ在住。
 見るからにアッティラで (^_^) 、ヨーロッパでも十分に通用するでしょう。
 オダベッラはドラマティックソプラノでありながらコロラトゥーラの技術も要求される難役で、島崎さんには不満が多かった。

 演出、舞台、衣装はクラシックで正統的なもの。
 今の時代にあまりにもクラシック、という違和感は感じましたね。
 舞台転換を幕を閉めずに見せていた場面もあり、これはなかなか面白かった。
 
 
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