《フィガロの結婚》 名古屋二期会
2001年11月10日(土)5PM 愛知芸術劇場大ホール

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    《フィガロの結婚》(名古屋二期会)

    2001年11月10日(土)5:00PM
      愛知芸術劇場大ホール

    指揮:佐藤功太郎  演出:松本重孝
     名古屋フィルハーモニー交響楽団

     アルマヴィーヴァ伯爵:晴 雅彦
        伯爵夫人:加川文子
        スザンナ:近藤義子
        フィガロ:石川 保
       ケルビーノ:岩田千里
     マルチェリーナ:夏目久子
        バルトロ:水谷和樹

 アルマヴィーヴァ伯爵の従僕フィガロと伯爵夫人の侍女スザンナの結婚式の当日。
 伯爵は初夜権を盾にスザンナをものにしようとするが、結局失敗する、というストーリー。

 第一幕と第二幕、第三幕と第四幕は続けて上演されました。
 吊り物を使って、スムーズな場面転換です。

 松本演出はドタバタ喜劇風の《フィガロの結婚》で、けっこう笑いました。
 このオペラは喜劇なんだから、これは適切な扱いだったと思います。
 このようなバックグラウンドがあればこそ、夫の愛を失った伯爵夫人の哀しみや、下僕に愛するスザンナを奪われる伯爵の怒りが、心にすっと入ってきます。

 歌手陣はそれなりのレベルだったでしょうか。
 でもロビーでは「普段の声と違う。あれはマイクを入れている」との声が聞かれました。
 高貴な伯爵でありながら、ズッコケまくった晴さんは大健闘 (^_^) 。
 スザンナ役の近藤さんは良いソプラノかと思いました。

 字幕は久々に舞台の上に出るもので、分かりやすかった。
 舞台横の電光板表示は小さくて見にくいんですよね。
 席が後ろだから (^_^ゞ。

 僕は《フィガロの結婚》は苦手なオペラなんですが、今回は良いと思いましたよ。
 明日12:30からも上演がありますから、時間のある方にはお薦めしたいと思います。
 
 
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