ダニエル・ハーディング & ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
2001年11月27日(火)7:00PM 愛知芸術劇場コンサートホール

「REVIEW01」に戻る
 

◇ダニエル・ハーディング(11/27)

 オーチャドホールの《ドン・ジョヴァンニ》で一躍名を知られるようになったダニエル・ハーディングのコンサートです。
 苦手なアバードの弟子筋ということで前日までは行く気がなかったんですが、やはり気になるので当日券で行ってきました。

        指揮:ダニエル・ハーディング
    ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
    2001年11月27日(火)7:00PM
       愛知芸術劇場コンサートホール

 受付には当日券と招待券のカウンターがありました。
 当日券の座席表を見ると、横の方のおかしな席ばかり。
 で、「3階の最後列(いつも愛用の席 (^_^;) は無いのか?」と聞いてみました。

 そうすると、招待席用のチケットを出してきて、「3階のチケットは束になったままなので出せませんが、2階の最後列ならあります」と言うではありませんか (@o@) 。

 そのチケットを購入したんですが、チケットには『非売品』と書かれているんだな。
 それでも、きっちり7500円。

 隣では招待客が、タダでもらった招待状で、どんどん良い席を取っていくではありませんか。
 『こら中日新聞社! いくらチケットの売れ行きが悪かったとはいえ、ちゃんと金を払う客を、まず大事にしろ!』

 ハーディングは27才でしょうか、小柄でとってもかわいい坊やでした (^_^) 。
 プログラムの前半は、ベルク《叙情組曲》& ブリテン《夜想曲》(テノール独唱/イアン・ボストリッジ)。

 いずれも現代音楽で、僕は昏睡してしまったんですが (^_^;、プログラムによれば、ハーディングは3月にベルリンフィル定期でこの曲を振っているんだそうです。

 後半のブラームス交響曲第3番は、第1バイオリンが4プルットという小編成。
 人数的には普通の半分でしょうか。
 しかし、その演奏は、強弱・緩急いずれも自由自在。
 小さなフレーズの隅々まで。ハーディングの音楽になっているところが素晴らしい。
 ちょっと興奮して震えました。

 アンコールはベートーベン《プロメテウスの創造物》序曲。
 これも生き生きとした表現の幅が広い音楽で、引き込まれてしまいました。
 将来のベルリンフィルの音楽監督間違いなし、と予言しておきましょう。
 
 
「REVIEW01」に戻る