ジュゼッペ・ヴェルディ 《アイーダ》(演奏会形式)
2002年6月15日(日)5PM 愛知芸術劇場コンサートホール

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◇ 《アイーダ》(6/15)

 ワールドカップ決勝トーナメントが始まったこの日ですが、《アイーダ》公演があったので行ってきました。
        ジュゼッペ・ヴェルディ《アイーダ》(演奏会形式)
     2002年6月15日(日)5PM 愛知芸術劇場コンサートホール
 
         指揮:松尾 葉子  演出:池山 奈都子

            アイーダ:濱 真奈美
            ラダメス:レンツォ・ズリアン
           アムネリス:菅沼 綾子
           アモナスロ:岡本 茂朗

 演奏会形式といいながら、舞台の左半分に2プルットの弦楽オーケストラとピアノ、左半分にステージを組んでのセミオペラ形式の上演です。
 舞台装置らしいものはなく、エジプトらしい垂れ幕が5つ下がっています。

 各幕の前に簡単な解説のアナウンスが入って、原語上演字幕無し。
 何を歌っているんだか、よく分かりませんでした (^_^ゞ。
 入場料が安いんだから、贅沢は言いますまい。

 松尾先生には先日、我がオケを振っていただきました(ブラ4)。
 最近では、あちこちで《アイーダ》を振っておられるようです。

 池山さんはお気に入りの演出家で、松本重孝さんの助手をすることが多いみたいです。

 濱さんは金沢出身でイタリア在住。
 劇場前に「名古屋で《アイーダ》をみる日帰りツアー」という、金沢からのバスが停まっていました (^_^) 。
 レンツォ・ズリアンは、名古屋の公演では時々名前を見るヴェネツィア出身のテノール。
 岡本さんはイタリアでの活躍も始まった期待のバリトン。
 国王役の伊藤貴之くんは名古屋芸術大学大学院生。
 とてもアムネリスの父親には見えませんが (^_^;、なかなかの声量で将来有望かと思いました。

 ワールドカップの応援歌ともなっている「凱旋行進曲」ですが、舞台後方の席に100人あまりの合唱団(名古屋市民コーラス)が黒服で並んでいます。
 で、ステージの上はセミオペラ形式。
 別に違和感はありませんでしたね。

 舞台上には8人の男声合唱がいたんですが、この8人の声の方が100人以上の合唱団より大きい。
 これには驚きました。
 弦楽とピアノだけのオケですが、この場面だけトランペットが参加していました。

 舞台装置は無し、舞台上にオケがいるので照明も使えず、それでもなかなか迫力のある楽しめる公演でした。
 客席に常連オペラファンの姿が見えないのが残念でした。