映画 『トゥーランドット」』 監督チャン・イーモウ
名古屋シネマテーク 02年6月20日(木)

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◇映画「トゥーランドット」 2002年6月20日(木) 

 話題の映画「トゥーランドット」を見に、今池の名古屋シネマテークに行ってきました。(思いっきりローカル (^_^;)

 フィレンツェ歌劇場の主席指揮者、ズービン・メータがプッチーニのオペラ《トゥーランドット》の北京公演(1998年)を企画。
 それも、物語の舞台である紫禁城で。

 演出家は「赤いコーリャン」で有名な映画監督チャン・イーモウ。
 この映画はその公演の舞台裏を撮ったドキュメンタリー。
 極彩色の派手派手しいプロジェクトの内側が覗けて、なかなか面白かった。

 僕が一番受けたのは、エキストラとして引っ張り出された人民解放軍兵士。
 指揮官が「出演者の踊り子などに気を取られることのないように!これに背いた者は、後で厳罰に処する!」とか号令して、笑った笑った (^_^) 。

 演出家のチャン・イーモウの意図は、明代の建物で、明代の衣装を着て、出演者で舞台を埋め尽くし、隅々まで明るく照らすこと。
 演技について質問する歌手に「観客は歌を聴きに来ているんだから、演技はどうでもいい」みたいなことを言っている。
 そりゃ演出家として問題だろ?
 映像化された上演を芸文センターのビデオコーナーに見に行こうと思っているけれど、この舞台はきっと面白くなかったと思うな。