大須オペラ《パリの生活》
2002年7月16日(火)7:00PM 大須演芸場

「REVIEW02」に戻る


◇ 大須オペラ《パリの生活》

 朝は台風7号による風雨、午後はカンカン照りという7月16日、大須オペラが始まりました。
 今年の演目はオッフェンバック作曲《パリの生活》。

 大須演芸場には、昨年同様ムーランルージュの風車が取り付けられていました。
 今年から座席が新装されたそうで、広くはなりましたが、少し低くなったみたい。
 オケが見たい僕としては、前の人の頭がじゃまになってちょっと残念でした。

           大須オペラ《パリの生活》
    作曲:オッフェンバック  台本:メイヤック&アレヴィ

    2002年7月16日(火)7:00PM 大須演芸場

       指揮:宮脇 泰  演出:岩田 信市
       演奏:シアター管弦楽団

      ギャルドフー(パリの遊び男):若井 裕司
         ボビネ(パリの遊び男):間瀬 礼章
          ド・ゴンドマルク男爵:羽田野泰弘
         (スウェーデンの貴族)
            農協のおじさん 他:野口 登志
       (原作では成金ブラジル人)
            フリック(靴屋)他:水谷 真人
         アルフレッド(給仕頭):児見山宗志
            ガイド・召使い 他:原 智彦

          メテッラ(高級遊女):大脇 薫
          ガブリエル:(手袋屋):高木和子
          ポーリーヌ(女中頭):寺本久美子
                 男爵夫人:桂 元枝

 《パリの生活》の舞台は翌年の第3回パリ万博を控えて、世界から観光客が押し寄せる1866年のパリ。
 しかし、このオペラにはストーリーらしいストーリーがありません。
 パリの遊び男ギャルドフーはパリ見物に来たスウェーデンの貴族をだまして、その奥方を誘惑しようとするが‥‥、というところでしょうか。

 演出の岩田さんは、昨年の師走歌舞伎《三千世界商往来》以来、「話はよく分からぬけれど面白かった」という路線を目指しているようです。
 プログラムによれば「大須演芸場にふさわしい音楽入りドタバタコメディ」だそうですが、誰が主役かも分からず、何とも説明に困ってしまいます。

 音楽は昨年の《ジェロルスタンの女大公》に較べると複雑で、耳に残るメロディが少ないような気がします。
 《パリの生活》の初演が1866年で、《ジェロルスタンの女大公》の初演が1867年ですか。
 若井 裕司さん、大脇 薫さん、寺本久美子さんはクラシック畑の人です。

 間瀬さんの美尻 (@o@) はサービス過多でしょう。
 パーカッションの美人奏者・太田明美さんの苗字が「平林」に変わっていたのはショックでしたね (^_^ゞ。

 といろいろ不満を書きましたが、パワー溢れる舞台は例年通り。
 初日から一階席はほぼ満席で、拍手歓声がとび、出足好調でしょうか。