読売日本交響楽団 《パルジファル》
2002年11月4日(月・休)2:00PM 東京文化会館

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        舞台神聖劇《パルジファル》
    2002年11月4日(月・休)2:00PM
          東京文化会館

      指揮:ゲルト・アルブレヒト
      演出:高島 勲
      美術:ヘニング・フォン・ギールケ

   アムフォルタス:フランツ・グルントヘーバー
    グルネマンツ:クルト・モル
    パルジファル:ポール・エルミング
     クンドリー:ペトラ・ラング
    クリングゾル:工藤 博

 高島さんの演出(作曲家の夢?)はおかしかったですね。
 僕は「今回はこんなコンセプトでやってみよう」というような、演出家の思い付きで、作品の本質が損なわれるのは気に入りません。
 スライドでヌードを出したりして、これで観客が興奮するとでも考えているのでしょうか?
 最近はこんな演出が多くて‥‥まあ、覚悟の上でしたけどね (^_^;。

 それよりも僕ががっかりしたのはアルブレヒトの指揮。
 退屈でした。
 もちろん、歌手に不満はありませんが‥‥。
 僕には関西二期会の公演(飯守・鈴木)の方が、ずっと感銘深かったですね。

 《パルジファル》の拍手が難しいのは有名な話です。
 一幕の後の暗闇での「拍手して良いの? いけないの?」という緊張感には、手に汗を握りました (^_^;。
 もし読響がバイロイトの物まねをしたいのなら、その旨をあらかじめ予告した方が良かったでしょう。