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◇ 義経千本桜(歌舞伎座)

 最近はオペラから歌舞伎にウィングを広げまして (^_^ゞ、通し狂言「義経千本桜」を見に歌舞伎座まで行ってきました。

     二月大歌舞伎 通し狂言「義経千本桜」 歌舞伎座
          二〇〇三年二月十一日(火・休)
   昼の部(午前11時開演) 夜の部(午後4時30分開演)

 「義経千本桜」は、「菅原伝授手習鑑」「仮名手本忠臣蔵」と並んで浄瑠璃の三大名作といわれ延亨4年(1747)大坂竹本座にて初演されました。
 竹田出雲、三好松洛、並木川柳の合作で初演より大当たりを取り、二ヶ月後には歌舞伎として上演されました。
 「仮名手本忠臣蔵」は昨年11月に観劇しております。

 全体の構成は次の通りですが、今回は二段目・三段目・四段目が上演されました。
 初 段 序幕/北嵯峨庵室/堀川御所
 二段目 鳥居前/渡海屋/大物浦
 三段目 椎の木/鮨屋
 四段目 道行初音旅/蔵王堂/河連法眼館(四の切)
 五段目 吉野山中

 昼の部では「大物浦」が良かったでしょうか。
 碇を巻いて海中に沈む知盛(碇知盛)の吉右衛門は迫力があったし、安徳天皇入水の場は壇ノ浦の赤間神宮(安徳天皇を祀ってある)を思い出し、泣けました。
 僕は健気な子役に弱いんですよ (^_^ゞ。

 夜の部では、團十郎のいがみの権太はもう少し可愛いげがあるといいなと思ったのですが、團十郎は昨日の女性セブンに掲載された新之助の長女認知問題で大変だったんですね (^_^;。

 「義経千本桜」では狐忠信が舞台を駆けめぐる四の切(河連法眼館)が最も有名なのでしょうが、新幹線に間に合うため、狐忠信が現れたところでタイムアップとなってしまいました (;_;) 。
 この場面は昨年「平成中村座」で見たことがあります。