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◇プロコフィエフ《戦争と平和》(11/16)

 チケット代が高い有名歌劇場の来日公演は、ダイレクトメールをもらっても目が自然にワープしてしまうんですが、登場人物が多いため世界的にも上演の機会が少ない《戦争と平和》となればやむをえません。
 しかし、二階後ろのB席で3万3千円。
 新幹線代も合わせて二人で十万円を超える出費は、正直痛いものがあります (^_^;。

 まずは名古屋駅から劇場までを画像で紹介します。
 NHKホールに入ったのはスカラ座の来日公演《トゥーランドット》以来なので、何年ぶりになるのでしょうか?

日経新聞のベスト10に選ばれたという とりめし弁当
初めての品川駅 渋谷駅・忠犬ハチ公
NHK方面 ストリートミュージシャンが多い
NHKホール 同正面
ロビー ホール


     キーロフ・オペラ来日公演  プロコフィエフ《戦争と平和》
        2003年11月16日(日)NHKホール

         指 揮:ワレリー・ゲルギエフ
         演 出:アンドレイ・コンチャロフスキー

   アンドレイ・ボルコンスキー公爵:ウラディーミル・モロース
          ナターシャ・ロストワ:タチヤーナ・パヴロフスカヤ
      ピエール・ベズーホフ伯爵:ゲガム・グリゴリアン
     アナトール・クラーギン公爵:オレグ・バラショフ
      ミハイル・クトゥーゾフ元帥:セルゲイ・アレクサーシキン
        ナポレオン・ボナパルト:フョードル・モジャーエフ

 初めて見る演目なので、興味は作品自体になります。

『第一幕』
 ナターシャはアンドレイと婚約しているが、アナトールと駆け落ちしようとして失敗する。
『第二幕』
 ナポレオンはモスクワに進行し、アンドレイは戦死する。
 やがてフランス軍は吹雪の中を敗走する。

 プログラムには悪名高きフレンニコフによる「断片的な構成で、各場面が一つのまとまった構成の下に書かれているとは言えない」という批判が載っているんですが、僕も同じ感想なので困ってしまいます (^_^;。

 第二幕はスターリンのために書かれたものでしょう。
 ショスタコーヴィッチ作曲《森の歌》のようなロシア賛歌には、「プロコフィエフも苦労しているな」と苦笑しながら見ていましたが、会場の拍手は多かったですね。
 そういえば、ロビーで共産党の志位委員長を見掛けました。

 装置は吊り道具を使った簡素なものでしたが、回り舞台を使っているので、お金はかかっているのかもしれません。
 指揮、歌手に不満はありません。
 一生一度(たぶん)の機会を与えていただいたことには感謝しています。

名古屋駅前のイルミネーション なかなか素敵でしょう?