劇団四季《アイーダ》 04年1月18日(日) |
劇団四季《アイーダ》大阪MBS劇場 2004年1月18日(日)1:00PM & 5:30PM 作曲:エルトン・ジョン 作詞:ティム・ライス 演出:ロバート・フィールズ アイーダ:濱田めぐみ ラダメス:阿久津陽一郎 アムネリス:佐渡寧子 メレブ :山添 功 ゾーザー:飯野おさみ 《蝶々夫人》の《ミス・サイゴン》、《ラ・ボエーム》の《RENT》など、オペラを下敷きにしたミュージカルはあるのですが、この《アイーダ》はちょっと事情が違います。 作詞のティム・ライスによれば「ヴェルディの《アイーダ》から音楽だけを捨てて、他の全てを残した」 (@o@) 作品だそうで、そう豪語するだけあって、エルトン・ジョンの音楽はなかなかに魅力的です。 しかし僕がここで特筆したいのはアムネリスのこと。 僕にとってアムネリスはNHKイタリア歌劇団のテレビで見た、ジュリエッタ・シミオナートの憎々しげなアムネリス。 「これではデル・モナコのラダメスだって結婚するのは嫌だろう」と、大いに同情したものです (^_^;。 しかし、ミュージカル《アイーダ》のアムネリスはちょっと可愛いおバカさん。 これには目から鱗がポロリと落ちました (@o@) 。 考えてみれば、アムネリスだって王女の重圧に耐えながらラダメスを愛している乙女なんですね。 信頼するアイーダに裏切られ、愛するラダメスに愛されていないことを知りながら、翌日に控えた結婚式のために純白の婚礼衣装に着替えながら歌う「I know the truth」というナンバーには泣かされました。 このミュージカルはアムネリスが辛い試練を経て偉大な女王へと成長していく物語なんです。 歌って踊って、劇団四季のレベルは高い。 濱田さんのアイーダはなかなかのもので、感心しました。 ブロードウェイの舞台で見たヘザー・ヘッドリーのような超人と較べなければね。 いや、考え方によっては濱田さんの方が恋する乙女らしいかもしれません。 ヘザー・ヘッドリーは怖かったです (^_^;。 佐渡さんのアムネリスも良かったんですが、ちょっと真面目すぎるでしょうか。 ダブルキャストの森川美穂さん(RENTのモーリーン)の方が、役に合っているような予感もします。 いずれにせよ、いろいろなキャストで、何度も見てみたいミュージカルです。 昼の部と夜の部の間に大阪城見物をしました。 お堀を渡ると逆光の大阪城を狙うカメラマンが並んでおりまして、僕も挑戦してみましたが、デジカメが露出を補正してしまうものですから、芸術写真にはなりませんでした。
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