《シャーロック・ホームズの事件簿−告白−》 (04/1/24)

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 最近は有名なオペラより、上演の機会が少ないオペラに惹かれます。
 今回は原嘉壽子さんの《シャーロック・ホームズの事件簿》。
 原さんのオペラは《祝い歌が流れる夜に》と《額田王女》を観たことがあります。

 関西二期会創立40周年記念室内オペラシリーズ Vol.14
 《シャーロック・ホームズの事件簿−告白−》全2幕

 04年1月24日(土)18:30 アルカイックホール・オクト(尼崎)

  原作:アーサー・コナン・ドイル  作曲:原 嘉壽子
  指揮:船曳圭一郎   演出:中村 敬一

  コラム教授 :川下  登    アンナ :安藝 榮子
  ホームズ  :細川  勝    警 部 :馬場 清孝
  マーカー婦人:橋爪 万里子   モーティマー:木村 克哉

  管弦楽:エウフォニカ管弦楽団(6人のアンサンブル)
  合 唱:関西二期会合唱団

 アルカイックホール・オクトの「オクト」は「8」。
 その名の通り八角形のホールで、コンサートホールというよりは実験工房の雰囲気。
 650席だそうですが、ほぼ満席だったでしょうか。

 ロンドン郊外にあるコラム教授の屋敷で、秘書ウィロビーが何者かに殺害された。
 彼の右手には、犯人のものと思われる鼻眼鏡が引っかかっていた。
 ホームズは現場検証をし、教授とのやりとりから犯人に迫るが‥‥

 現代オペラの通例どおり、セリフに音楽が付いた作品で、印象に残るメロディーは
無かった。
 それだけに、謎解きで引っ張ることが出来る間はいいが、第二幕前半で犯人が名指
しされてからは辛かった。
 「金田一少年の事件簿」のように古い昔の因縁が語られるんだが、セリフが聞き取
りにくい人もいて、「早く終わってほしい」と不埒なことを考えていた (^_^;。

 中村敬一さんの演出は、それほどお金もかけずにそれなりの舞台を作り出した感じ
で、手慣れたもの。
 室内アンサンブルのオーケストラは良い出来だったでしょう。

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