宝暦治水工事完了二百五十年『孤愁の岸』
2004年6月20日(日)11時開演 御園座

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◇ 『孤愁の岸』(6/20)

 僕は長良川と揖斐川に挟まれた輪中の生まれでありまして、現在の地名では岐阜県海津郡平田町。
 「平田町」は宝暦治水の「平田靱負」から取ったんだそうです。
 父方も母方も、御先祖さまは輪中の庄屋だったそうです。
 だから、御園座で上演中の『孤愁の岸』はどうしても見ておかなくてはなりません。
 台風5号を心配しながら、御園座に行って来ました。

      宝暦治水工事完了二百五十年『孤愁の岸』
      2004年6月20日(日)11時開演 御園座
   原作:杉本苑子  脚本:堀越 真  演出:西川信廣

 11時開演で全三幕、終演時間は午後3時という大作で、これはなかなか重厚な時代劇でした。
 平田靱負の古谷一行は舞台の時代劇は16年ぶりだそうです。
 『失楽園』のイメージが強いんですが (^_^ゞ、実に立派な家老さまで、感心しました。
 多くの人物を書き分けた脚本もよかったし、演出も洪水シーンなど迫力がありました。
 
 僕として残念だったのは、出てくる百姓・庄屋が考えているのが「いかにして薩摩から金をくすねるか」ということばかりだったこと。
 「薩摩と百姓・庄屋が力を合わせて治水工事を成し遂げた」というストーリーの方が、子孫である僕としては望ましかったんですがね (^_^ゞ。

 

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