『四谷怪談』 歌舞伎座(04/8/25) |
◇ 『四谷怪談』 歌舞伎座(04/8/25) 有名な四谷怪談の名前は知っていましたが、舞台もテレビも見たことがありません。 僕の場合「通し狂言」と「一生一度のチャンス(かも)」というのがキーワードで、ウィークデイの夜だというのに、歌舞伎座まで行ってしまいました。 「午前は名古屋で働いて夜は歌舞伎座に座っている」というのは、ちょっとした異次元体験ですね (^_^) 。 終演が9時45分とのことで新幹線は諦め、夜行バスで戻って参りました。 チケットは3階席で3150円なんですが、交通にかかる費用と時間と体力がきつい。 東京に住む人が羨ましいことです。 八月納涼歌舞伎《四谷怪談》 2004年8月25日(水)6:00PM お岩・小仏小平・佐藤与茂七:勘九郎 民谷伊右衛門:橋之助 お岩妹お袖・小平女房お花:福 助 直助権兵衛:三津五郎 松の廊下の刃傷による赤穂藩の御家断絶の騒動に紛れて御用金を盗んだ元赤穂藩士・民谷伊右衛門。 妻のお岩は、産後の肥立ちが悪く、寝たり起きたりの生活。 隣家の伊藤喜兵衛(吉良上野介の家臣)の孫娘お梅は伊右衛門に一目惚れ。 お梅の婿にと望まれ、お岩が邪魔になった伊右衛門は‥‥ これはそれほど出来の良い作品とは思われませんでした。 まず、お岩は最初からみじめなキャラクターで、魅力に乏しい。 これでは伊右衛門が心変わりするのも分かるなあと‥‥ (^_^ゞ。 玉三郎や福助のような美人が演じればまた別の印象もあったかもしれませんが、勘九郎は(もちろん上手なんですが)美人とはいえませんからね。 しかし、いろいろな仕掛けは面白かった。 戸板に打ち付けられた小仏小平(勘九郎)を裏返すと、お岩(勘九郎)の死体があって、すぐ横から佐藤与茂七(勘九郎)が出てくるという「戸板返し」などは、どうなっているのでしょう。 お岩も幽霊になってからは空を飛んだり動きが激しく、生きているときより面白かったですね。 お岩の妹お袖は赤穂藩士の娘なんですが、お家断絶で女郎に身を落とすなど、お殿様の短慮で藩士も苦労をしたようです。 |