ザ・カレッジ・オペラハウス《ヴォツェック》
2004年11月7日(日)14:00

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 毎年意欲的なオペラに挑戦している大阪音大カレッジオペラハウス。
 今年は《ヴォツェック》という、このオペラハウスとしては幾分月並みな演目でした。
 とはいえ、無調で書かれた難解な「現代オペラ」の代表とされる《ヴォツェック》、日本人だけの舞台上演としては、若杉&二期会に次ぐ、2回目の上演になるそうです。

      ザ・カレッジ・オペラハウス《ヴォツェック》
       2004年11月7日(日)14:00
    
       指揮:山下一史  演出:栗山昌良
         ヴォツェック:井原秀人
            鼓手長:小餅谷哲夫
         アンドレース:神田裕史
             大尉:西垣俊朗
             医者:雁木 悟
            マリー:田中友輝子
        マルグレート:野間直子
        マリーの子供:市川貴一

     合唱:ザ・カレッジ・オペラハウス合唱団
  児童合唱:ころぽっくる合唱団
    管弦楽:ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団

 栗山さんの演出は大道具の出し入れで頻繁な場面転換に対応した、オーストドックスで具象的なもの。
 初心者にも分かりやすく、それでいて平凡には陥らない演出で、気に入りました。

 井原さん、田中さんを始めとするキャストは、例年通りの高いレベル。
 ヴォツェックがマリーを刺し殺すクライマックスにかけて、大いに盛り上がりました。

 山下さんの指揮にはもう少し緊迫した音楽を求めたいような気もしましたが、オーケストラ共々大健闘と言っていいでしょう。
 子供役の市川貴一くんが可愛かったですね。

 僕がカレッジオペラを最初に観たのは《金閣寺》なんですが、栗山さんの演出&井原さんの主演ということで、あの舞台を思い出しました。
 
 
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