ニューヨーク・シティオペラ 《若草物語》
   2005年5月28日(土)14:00 愛知芸術劇場大ホール

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   NYシティオペラ マーク・アダモ台本・作曲《若草物語・Little Women》
      2005年5月28日(土)2:00PM 愛知芸術劇場大ホール

        指揮:ジョージ・モナハン  演出:ローダ・レヴィーン

           ジョー(次女):ジェニファー・ダドリー
       ローリー(幼なじみ):ライアン・マクファーソン
          エイミー(四女):キャスリーン・マギー
            ベス(三女):クリスティーナ・ブラス
            メグ(長女):ジェニファー・リベラ

 『若草物語』がどのような話かも知らずに出かけましたが、これは『マーチ一家の崩壊』とも言うべき、家族がバラバラになるストーリーでした。
 ビックリしたので帰りに本屋に寄って、『世界名作劇場・愛の若草物語 (^_^;』なる本を購入し、ざっと読んでみたのですが、この本の最後の部分以降がオペラで取り上げられているようです。

 それも原作では猩紅熱から快復するベスがオペラでは死んでしまったり(@o@)、マーク・アダモが自由に台本を作っているようです。
 主題としては「諸行無常」でしょうか。

 メロディーに乏しい現代音楽のオペラで、会場には子供連れの家族も見えましたが、ちょっと辛かったでしょうね。
 第二幕にはお客さんが減っていました。

 現代音楽としては聞きやすい音楽かとは思いましたが、作品としてはアンドレ・プレヴィンの《欲望という名の電車》には及ばないと感じました。
 しかし、このような演奏が難しい上に集客力の少ないであろう作品を来日公演に持ってくる意欲は高く評価したいと思い、一生懸命拍手をしてきました。

 キャストでは主役のジョーが良かったでしょうか。
 ローダ・レヴィーンの演出は回り舞台を使ったものですが、地味でしたね。
 カーテンコールには台本・作曲のマーク・アダモも登場しました。

 本日の中日新聞夕刊によれば、7月に予定されていた東京室内歌劇場の《欲望という名の電車》の再演が中止となったそうで、素晴らしい舞台だっただけに残念なことです。
 
 
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