ポーランド国立歌劇場 《サロメ》
2005年6月25日(土)17:00 愛知芸術劇場大ホール

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◇ ポーランド国立歌劇場 《サロメ》

 このような演目で名古屋公演は難しいのでしょうか、僕の5階席はガラガラで、招待券も出ていたようです。
 旧共産党政権の国のオペラハウスということで、伝統的な演出を予想していましたが、この舞台は適度に前衛的であり、音楽的にも充実した、満足できる公演でした。

    ポーランド国立歌劇場 《サロメ》
 2005年6月25日(土)17:00 愛知芸術劇場大ホール
 指揮:ヤツェク・カスプシク  演出:マルティン・オタヴァ

      サロメ:ケリー・ケイ・ホーガン
   ヨハナーン:ミコワイ・ザラシンスキ
    ヘロデ王:ウド・ホルドルフ
  ヘロディアス:ステファニア・トチスカ

 紀元30年頃のエルサレム。
 王女サロメは庭の古井戸に幽閉されている預言者ヨハナーンを愛するが、ヨハナーンはサロメを拒否する。
 サロメは義理の父ヘロデ王の「踊ってくれれば望むものは何でも与える」という言葉に従い、7つのヴェールを脱ぎながらストリップを披露する。
 そして、踊り終えたサロメが王に要求したものはヨハナーンの首だった。

 舞台装置は抽象的なものですが、今がどこで何が行われているかは理解しやすい演出でした。

 サロメ役のホーガンは「若手注目株」だそうですが、衣装のためか少し歳に見えました。
 「七つのヴェールの踊り」では、時々舞台から横に出て行ってしまうことがあって、「ダンサーと入れ替わるのかな?」などと思って見ていたのですが、結局最後まで彼女が踊りました。

 最後は上半身はヌードで網パンツ。
 そこからラストシーンまでのモノローグは緊張感に満ちたものでした。

 「七つのヴェールの踊り」については、マルフィターノ、ユーイングがオールヌードになった舞台が映像化されていますし、来日公演ではラッパライネンのオールヌードを拝見しました。
 彼女たちに較べると、ホーガンは腰のあたりに少したるみも見えましたが、まあ頑張ったと言えるでしょう (^_^;。

 ヨハナーンのザラシンスキはふんどし姿で、これも露出度が高かった。
 肥満体のヘロデ王も半裸の状態。
 この二人も、大変良い出来かと思いました。
 
 
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