ソフィア国立歌劇場 《オテロ》
2005年11月24日(木)6:30PM

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 仕事のため、どうしても開演時間には間に合いません。
 最近は一・二幕を連続上演して休憩を一度にする公演も多く、「何とか第二幕には」と急ぎましたが、待っていたのは「たったいま第二幕が始まったところですので、35分ほどロビーのモニターを御覧下さい」というお姉さんの冷たい言葉。

 仕方なくモニターを見ていたらそのお姉さんがやってきて「主催者(中京テレビ放送)の御好意で3階の後ろの席にお入れするよう指示がありましたのでどうぞ」ということで第二幕途中からの観劇です。

 入った3階はガラガラ。
 あとから入ってきた人もありましたが、人が入っても気になる時間は数秒でしょう。
 みんなオペラが見たくてチケットを買って、それでもそれぞれの事情でやむを得ず遅刻してくるわけで、主催者はそのような客に温かい配慮をしてもらいたいものです。

 後日、新国立劇場のお姉さんに聞いたところ、新国立劇場では遅刻した人は後ろで立ち見できるようです。
 僕は、ロンドンのロイヤル・オペラハウスとイングリッシュ・ナショナルオペラで、途中で立ち見席に入場させてもらったことがあって、世界でもそんなものかと思っていますが‥‥。


    ソフィア国立歌劇場《オテロ》
   2005年11月24日(木)6:30PM
      愛知芸術劇場大ホール

     指揮:ジョルジョ・クローチ
     演出:エンリコ・スティンケッリ

    オテロ:エミール・イヴァノフ
 デズデモナ:ツヴェテリーナ・ヴァシレヴァ
   イアーゴ:マウロ・アウグスティーニ

 書き割りだと思うけれど、ちゃんとした舞台で、普通通りの演技が行われる。
 演出の指示はそれほど細かいものではないようだ。

 こうなると問題になるのは、各キャストの実力。
 デズデモーナのヴァシレヴァはメットやロイヤルオペラハウスで活躍しているとのことで、第四幕などは良かった。
 オテロとイアーゴはまあまあかな。

 僕はもともとこのオペラが好みではない。
 あまりにも簡単に騙されるオテロが情けなくて‥‥。

 それに、22日に広島市の小学1年生、木下あいりちゃんが絞め殺された事件の記憶も生々しいこの時期に、無実のデズデモナが絞め殺される舞台を見るのは、ちょっと辛いものがありましたね。
  
 
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