ベルガモ・ドニゼッティ劇場《ランメルモールのルチア》
2007年1月7日(日)5:00PM 愛知芸術劇場大ホール

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 ベルガモ・ドニゼッティ劇場《ランメルモールのルチア》
2007年1月7日(日)5:00PM 愛知芸術劇場大ホール

     指揮:アントニーノ・フォリアーニ
     演出:フランチェスコ・エスポージト

  エンリーコ・アシュトン卿:マッシモ・カヴァレッティ
  ルチア:デジレ・ランカトーレ
  エドガルド・レーヴェンスウッド:ロベルト・デ・ピアージオ
  アルトゥーロ・バックロー卿:マッテオ・バルカ

 この公演のセールスポイントは、もちろんタイトルロールのデジレ・ランカトーレ。
 プログラムで本人も「ふつうコロラトゥーラソプラノは細い声なのに、私の声は低音が充実し、超高音に達しても弱くならず‥‥」と誇らしげに語っている。

 しかし、彼女の声は、他のキャストに較べ小さかったのが残念。
 写真で見ると金髪の美人だが、舞台で見ると太めなのも意外だった。

 舞台装置は何も無いようなものだったが、「狂乱の場」だけ高い階段が現れ、ルチアは最上部から歌いながら降りてくる。
 手すりもなく、長いヴェールを引きずりながら降りてくる姿を見ただけで、高所恐怖症の僕としては安心して音楽を楽しめない。
 しかもそれが難曲として有名な「狂乱の場」なんだから、ランカトーレには同情した。
 演出家には出演者の安全を一番に考えてほしい。

 「狂乱の場」のオーケストラにはグラスハープの不思議な音が聞こえ、どのように演奏しているのか見てみたかったが、この愛知芸術劇場大ホールはオケピットの中が見えない欠陥劇場なんだな。
 
 
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