新日フィル 《ローエングリン》 すみだトリフォニーホール 2007年3月24日(土)3:00PM |
3月4日(日)の《さまよえるオランダ人》、18日(日)の《タンホイザー》と、ワーグナーの公演が続きます。 21日(水・祝)には 《運命の力》 & 《TOMMY》 もあって東京遠征が続き、さすがに疲れてきました (^_^ゞ。
新日本フィルハーモニー交響楽団定期演奏会 歌劇《ローエングリン》 コンサート・オペラ形式 2007年3月24日(土)3:00PM すみだトリフォニーホール 指揮:クリスティアン・アルミンク 演出:飯塚励生(れお) ドイツ王ハインリヒ一世:トマシュ・コニェチュニ ローエングリン:スティー・アナーセン エルザ:メラニー・ディーナー テルラムント:セルゲイ・レイフェルクス オルトルート:アレクサンドラ・ペーターザマー 伝令官:石野繁生 コーラス:栗友会合唱団 最初に「ローエングリンとオルトルートは体調不良だが頑張って歌う」とのアナウンスが入りました。 序曲が始まってすぐ、アルミンクの音楽が気に入りました。 以前、ゲルト・アルブレヒトの緊張感のない《パルジファル》を聴いて、この人はもう聴かなくてもいい、と思ったことがありますが、アルミンクは機会があるたびに聴いていきたい人だと思いました。 舞台上にオーケストラが配置され、その後ろに2段に組まれた舞台があって、たぶん100人を越すコーラスが出入りします。 飯塚さんの演出はこの限られた条件の中で、良くやっていたと思います。 コンサート・オペラ形式ということで、ソリストには演技が付いていました。 コーラスは楽譜を持っていましたが、時々演技します。 ハインリッヒ一世のコニェチュニは驚異的な迫力ある歌声で、聴いているのが快感でした。 伝令官の石野繁生さんもボリュームのある声でした。 エルザのディーナーは美人でスタイルがよく、歌も歌えるんですから言うことなしです 。 バイロイトでもパッパーノの指揮でエルザを歌っているそうで、ファンになりました (^_^)。 ローエングリンのアナーセンは、衣装にもよるのでしょうが、見た目がおじさん。 身長もエルザより低く、この役に必要な神々しさがありません。 声も、確かに苦しそうで、長丁場がある第3幕が気の毒でした。 ペーターザマーのオルトルートは体調不良というのに迫力満点。 バイロイトには《ワルキューレ》もロスヴァイセ役で出演しているそうで、第2幕のエルザとの二重唱は聴き所でした。 レイフェルクスもテルラムントらしくて、良かったですよ。 僕は『エルザの聖堂への入場』が大好きで、アルミンクの作り出す清浄な透明感のある音楽も素晴らしかったのに、クラリネットのイージーミスで玉に瑕となってしまい、恨みに思っています。 |