オペラ  《ミカド》 THE MIKADO
2007年3月24日(土)6:30PM 東京芸術劇場中ホール

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 《ローエングリン》終演は7時30分。
 熱烈なカーテンコールが続く会場を抜けだし、錦糸町からお茶の水で東京メトロ丸ノ内線に乗り換え、池袋に到着しました。
 東京の交通網は複雑すぎて全く分からないので、「Yahoo! 路線情報」には本当にお世話になっています (^_^) 。

東京芸術劇場  
   


  祝!ギルバート&サリバン・フェスティバル参加
        凱旋記念公演
      オペラ(?) 《ミカド》
    2007年3月24日(土)6:30PM
    東京芸術劇場 中ホール

   主催:オペラミカド実行委員会
   後援:秩父市 豊島区
   指揮:榊原 徹  演出:藤代暁子

 劇場に到着した時には既に第2幕が始まっていましたが、これは覚悟の上。
 少しのチャンスでも逃さない主義です (^_^) 。

 会場の入りは5割くらいでしょうか?
 上演回数が多いので、やむを得ない面もありましょうか。

 しかし、この公演は全く面白くなかった。
 はっきり言えば、学芸会を見ているような気持ちになりました。

 よりによってギルバート&サリバンの最高傑作である《ミカド》で、どうしてこのようなことになってしまうのでしょう?
 名芸大の学生公演でもあれほど笑えたこのオペレッタが‥‥

 キャストは東京芸大など音楽大学を出た人が多いようなので、音楽的には問題ないのでしょう。
 しかし、彼等は芝居は素人です。
 この素人をいかに役に成り切らせるか、責任は演出家にあるでしょう。

 この演出家は日本オペレッタ協会のスタッフらしいんですが、この作品が理解できていないように感じられました。
 また、キャストを役に役に成り切らせるノウハウを持っていないように感じられました。

 脚本家にも責任があるでしょう。
 イギリス向けの見え透いたギャグが、ますます舞台を寒くします。

 10分ほど見ていたのですが、だんだん見ているのが苦しくなってきました。
 「見るに堪えない」 というのはこのことでしょうか。

 チケット代は5000円。
 10分で5000円は高いかとも思いましたが、いたたまれず会場を出てきました。

 このプロダクションを秩父市の文化資産として残したいのなら、脚本・演出家をもう一度見直した方がいいと思います。

 個人的には、大須スーパー一座の再上演を、切望しております。
 
 
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