劇団四季 《アイーダ》
2007年5月16日(水)6:30PM 新名古屋ミュージカル劇場

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 ミュージカル《アイーダ》は、ヴェルディのオペラ《アイーダ》をミュージカル化したもの。
 2000年8月11日(金)8:00PM『NYミュージカル旅行』の折に、ヘザー・ヘッドリー主演で観て、迫力満点のハイFに圧倒されて以来、このミュージカルが気に入っています。

 劇団四季の大阪公演 2004年1月18日(日)にも当然行きまして、濱田めぐみさんのアイーダには感心しました。
 その《アイーダ》がやっと名古屋までやって来ましたので、さっそく行ってみました。

      劇団四季 《アイーダ》
   2007年5月16日(水)6:30PM
     新名古屋ミュージカル劇場

 アイーダ:井上智恵  アムネリス:五東由衣
 ラダメス:阿久津陽一郎  メレブ:中嶋 徹
 ゾーザー:大塚 俊  アモナスロ:石原義文
 ファラオ:前田貞一郎  ネヘブカ:石倉康子

 作詞のティム・ライスによれば「ヴェルディの《アイーダ》から音楽だけを捨てて、他の全てを残した」 (@o@) 作品だそうで、そう豪語するだけあって、エルトン・ジョンの音楽はなかなかに魅力的です。

 ストーリー的にはアイーダ、ラダメス、アムネリス、3人の関係が丁寧に書かれていて、特にアムネリスの出来が良い。
 「恋人ラダメスと友人アイーダに裏切られた王女アムネリスが偉大な女王に成長する」ストーリーになっており、僕はオペラのアムネリスを見る目が変わってしまいました。

 ラダメスはオペラでもミュージカルでも、王女アムネリスより奴隷女アイーダを選んでしまうという、大人としてまともな判断が出来ない馬鹿なキャラクターで気の毒です (^_^; 。

 これは《蝶々夫人》をミュージカル化した《ミス・サイゴン》で、「キムが最後に子供を残して自殺するのは納得できない」と文句を言っているようなものしょうか (^_^ゞ。

 丁寧に書かれている分、第一幕(1時間半)が長すぎます。
 これはリピーターにはちょっと辛い。
 30分くらいカットできる部分はあるでしょう。

 本日の公演は全体的にセカンドキャスト的な印象は拭えませんが、それでもこのミュージカルはお勧めです。
 
 
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