ミュージカル映画 『ヘアスプレー』
2007年11月7日(土) 6:20PM ミッドランドシネマ

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 ミッドランドシネマにミュージカル映画『ヘアスプレー』を見に行ってきました。
 とても良く出来た映画かと思い、紹介させて頂きます。

 舞台は1962年のボルチモア。
 マーティン・ルーサー・キング牧師らによってワシントン大行進が行われたのは1963年8月28日ですから、公民権運動が最高潮に達する少し前のボルチモア(東海岸の大都市)が舞台になっているわけです。
 ちなみに、ケネディ大統領暗殺事件は1963年11月22日でした。

 女子高生トレーシーはチビでデブだけれど、TVでダンス番組「コーニー・コリンズ・ショー」を見るのが大好きな女の子。
 彼女はメンバーのオーディションを目指し、いろいろあって (^_^ゞ 合格し、TVの人気者となる。
 トレーシーは高校でダンス好きな黒人学生たちと仲良くなり、人種差別反対のデモに参加する。
 このデモで警察に追われるようになるトレーシーだが、仲間の助けで「ミス・ヘアスプレー」を選ぶTV生放送のダンスコンテストに侵入し‥‥ハッピーエンドとなります (^_^ゞ。

 使われている音楽はロックンロール、ツィスト、チャールストン(作曲:マーク・シェイマン)。
 僕はこの手の音楽は苦手なんですが、そのパワーに引き込まれ、あっという間に2時間近くが過ぎていました。

 監督のアダム・シャンクマンが素晴らしい。
 映画でしかできない卓抜なテクニックを使いながら、やりすぎにならない節度を持っている。
 60年代のボルチモアが再現されているのも、(よく知らないけれど (^_^;)懐かしい。

 《ヘアスプレー》は舞台ミュージカルとしてはB級作品かと思いますが、シャンクマン監督による映画化は『ウェストサイド・ストーリー』、『サウンド・オブ・ミュージック』レベルの第一級ミュージカル映画に仕上がっていると思います。
 
 
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