東京オペラ・プロデュース 第82回定期公演
ビゼー作曲 《美しいパースの娘》全4幕 日本初演
2008年7月13日(日)3:00PM 新国立劇場中劇場

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  僕は初めて見るオペラが好きで、この《美しきパースの娘》も喜んでチケットを買ってしまいました。
 しかし、BUNKAMURAで上演されるロッシーニフェスティヴァルのチケットは、直感的に買う気がしません。
 どうしてか考えますに、チケット代が高いんですね。

 ところが同じロッシーニフェスティヴァルでも、びわこホールのチケットは直感的に買ってしまいました。
 これもどうしてか考えますに、美しい琵琶湖を望むホールの魅力と、新幹線のチケット代が東京より安いんですね。

 というようなことを考えながら、東京に向かいました。
 本日が僕のSuicaデビューで、カードは大変便利でした。
 ところが携帯のモバイルSuicaには機械が反応してくれず、課題を残しました (^_^ゞ。


  東京オペラ・プロデュース 第82回定期公演
 ビゼー作曲 《美しいパースの娘》全4幕 日本初演
2008年7月13日(日)3:00PM 新国立劇場中劇場

     指揮:松岡 究  演出:八木 清市

     キャサリン・グラヴァー:鈴木 慶江
     ロマの女王マブ:岩崎由美恵
     ヘンリー・スミス:三村 卓也
     ロスシー公爵:工藤  博
     ラルフ:杉野 正隆
     サイモン・グラヴァー笠井  仁
     貴 族:西塚  巧
     公爵の家令:白井 和之

  東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団

 僕としてはストーリーがしっくりしませんでした。
 16世紀スコットランド内乱の時代 首都パース。

 メインとなるのはキャサリンとヘンリーという恋人通しの勘違いによる痴話喧嘩ですから、舞台でいくら愁嘆場が繰り広げられても、あまり同感することは出来ませんでした。

 このオペラには有名な曲が2つありまして、ひとつは第二幕にヘンリーによって歌われる『小さな木の実』。
 これはなかなかに重要なナンバーでした。

 もうひとつは『アルルの女のメヌエット』。
 この曲は好色なロスシー侯爵とキャサリンに変装したロマの女王マブによって歌われる、ベットイン前の二重唱の (@o@)、しかも伴奏パート (@o@)でした。
 爽やかな美しさにあふれたこの曲を聴くたびに、これからはベットインを思い出してしまうわけで、これには困りました。

 もうひとつ、フルートソロで始まるマブのダンス音楽に聞き覚えがありました。
 思い起こせばこの曲は、大須オペラ《カルメン》の第四幕に女性ダンサーによって踊られたのでした。

 キャストは全体に小ぶりかと思いましたが、キャサリンの鈴木さんには最後に難しそうな狂乱の場にも挑戦していただきました。

 八木さんの演出と松岡さんの指揮は、この曲に正面から取り組んだもの。
 いつもながら、観劇後の満足感は大きかったです (^_^) 。
 
 
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