ピエトロ・マスカーニ作曲 《ザネット》 全一幕 2008年10月26日(日)5:30PM 宗次ホール |
《ザネット》という名前も知らなかったピエトロ・マスカーニ(1863年12月7日~1945年8月2日)のオペラを見てきました。 企画・演出の河原廣之さんは大阪音大のオペラ科講師で、《ザネット》は今年の3月にカレッジ・オペラハウスで上演されているようです。 この日は前半にペルゴレージの《スターバト・マーテル》が上演されましたが、途中からの観劇なので、後半の《ザネット》だけレポートさせていただきます。 ![]() ピエトロ・マスカーニ作曲 《ザネット》 全一幕 2008年10月26日(日)5:30PM 宗次ホール 企画・演出:河原廣之 シルヴィア:石川能理子 ザネット :奥野靖子 ピアノ伴奏:釣 由美 《ザネット》 はピエトロ・マスカーニ(1863年12月7日~1945年8月2日)第7作目のオペラで、1896年に初演されました。 マスカーニは1895年にペーザロのロッシーニ音楽院院長に就任しており、《ザネット》 はこの音楽院のために作曲されたようです。 大成功した歌劇 《カヴァレリア・ルスティカーナ》 は1890年に初演されました。 1898年に初演された第8作目の 《イリス》 は12月に見る予定です。 フィレンツェの高級娼婦シルヴィアは愛に飽き、愛のために泣くことすらできなくなっている。 ある日、吟遊詩人の少年ザネットがやって来た。 ザネットはシルヴィアの美しさを讃え一緒に暮らしたいと願うが、動揺しながらもシルヴィアはそれを断り、ザネットは去る。 そしてシルヴィアは自分が涙を取り戻したことを知る。 上演時間はおよそ45分。 二人の心の動きがちょっとわかりにくいストーリーですが、マスカーニの音楽には魅力的な部分もありました。 河原さんの演出は簡素な舞台装置ながらも、照明などを利用しまとまった舞台を作り出していました。 石川能理子さん、奥野靖子さん、釣 由美さん、皆さま大健闘で、良い舞台を見せていただいたと心から拍手をしてきました。 |