《愛と青春の宝塚》 =愛よりも命よりも=
2009年3月10日(火)1:00PM 愛知県芸術劇場大ホール

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 太平洋戦争が始まった昭和14年(1939年)から終戦までの宝塚歌劇団を舞台化したミュージカル。
 本日が全国公演の最終日となるようで、会場の愛知県芸術劇場大ホールは関西密度が濃かったような気がします (^_^; 。

    《愛と青春の宝塚》=愛よりも命よりも=
      2009年3月10日(火)1:00PM
         愛知県芸術劇場大ホール

 脚本:大石静 作曲:三木たかし 演出:鈴木裕美

 嶺野 白雪 (リュータン):湖月わたる
 橘 伊吹 (タッチー):貴城けい
 星風 鈴子 (トモ):大鳥れい
 紅花 ほのか (ベニ):映美くらら
 影山 航(宝塚の作家、兼演出家):石井一孝
 速水 悠介(海軍中尉):本間憲一
 オサム(手塚治虫だろう): 佐藤アツヒロ

 巨大劇場の後ろの(安い)席で見ていたので、最初のうちは誰が誰かも分かりませんでしたが、『スキヤキの歌』のあたりで、話が見えてきました。
 下級生全員にスキヤキを振る舞うとは、さすが宝塚の男役トップです (^_^) 。

 前半は宝塚に合格した新人達とリュータンなどスターとの交流、そして戦争への道。
 主役のリュータンという人物が、姉御肌で実に魅力的でした。
 全体としては、宝塚の表舞台と舞台裏の両方を見ることが出来たのが面白かった。

 戦時中の後半は、紋切り型の戦争悲劇になっていました。
 それはそれで泣かせますが、作品としては前半の方がオリジナリティが高かったと思います。

 『津軽海峡冬景色』『時の流れに身をまかせ』などのヒットソングで知られる三木たかしさんの音楽は、魅力的なナンバーが多かった。
 鈴木裕美さんの演出はうまく行っているかと思いました。

 女性キャストは宝塚OG。
 楽しそうに演じていました。

 影山という屈折した性格を演じた石井さんは、魅力的な楽曲にも恵まれ、良かったですね。
 人間魚雷「回天」に乗って特攻していく速水中尉を、本間さんは誠実に演じていました。
 
 新妻聖子さんのブログによれば、ソワレの後で中日劇場《レ・ミゼラブル》との食事会があったそうです (^_^) 。
 久しぶりに石井さんと再会して、「クリス~」と叫びたくなったてね。
 その気持ちは痛いほどよく分かります。
 
 
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