ミュージカル《レ・ミゼラブル》
2009年3月14日(土)0:00PM 中日劇場

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 僕は06年3月12日(日) に別所バルジャンを初めて見て、その細やかな演技がすっかり気に入ってしまいました。
 その感動をもう一度、と東京まで行ったのですが、そこで見た別所バルジャンは全くの段取りバルジャンになっておりました。
 すっかり失望して、今回の公演も行く気はありませんでした。

 ところが、周りでは別所バルジャンの評判が良いんです。
 それでは、ということでチケットを買いに行ったら、別所さんの出番は15日(日)まで。
 仕方がないので、14日(土)0:00PMのチケットを購入しました。

 午前の仕事が終わったのは0時10分。
 待たせていたタクシーに飛び乗って、中日劇場の座席に着いたのは12時30分。
 舞台ではバルジャンが荷車を持ち上げておりました。

   ミュージカル《レ・ミゼラブル》
 2009年3月14日(土)0:00PM
       中日劇場

   バルジャン:別所哲也
   ジャベール:阿部 裕
   エポニーヌ:坂本真綾
   ファンテーヌ:シルビア・グラブ
   テナルディエ:三谷六九
   テナルディエの妻:阿知波悟美
   マリウス:山崎育三郎
   アンジョルラス:松原剛志
   コゼット:辛島小恵
   ガブローシュ:田川颯眞
   リトル・コゼット:飯田汐音
   指 揮:山口琇也

 別所さんの演技は細やかなものになっていて、それなりに納得がいくものでした。
 しかし残念ながら、声量が山口さんより2まわりは小さい。
 別所さんに山口さんの声量を求めるのは難しいけれど、山口さんに別所さんの演技を望むのは難しくはないように思うのですが‥‥。

 僕が見た最高のバルジャンは95年6月にロンドンで見た舞台。
 このロンドン公演は何もかもが、今までで見た最高の舞台でした。

 この日のお客さんは大人しく、酒場やパーティーでの拍手が無く (@o@)、気持ちよく音楽を楽しむことができました。
 こんな日は珍しいような気がします。

 阿部 裕さんのジャベールは、石川さんに較べると、物足りない。

 坂本真綾さんのエポニーヌはけっこう良かった。
 坂本さんと新妻さんの存在感の違いは、体積の違いなのかな? と思ったりして (^_^ゞ。

 シルビア・グラブさんのファンテーヌは、臨終の場面での印象は、演技は良いが声量が少し足りない、というところでしょうか。
 
 テナルディエの三谷六九さんを初めて見たのは、音楽座《とってもゴースト》の「あの世へのガイド」でした。
 その三谷さんをこのような大舞台で見るとは考えていませんでしたが、自然体でとても良かった。
 嬉しい驚きでした。

 コゼットの辛島さんは前回ほどオペラっぽくなくて、安定した歌唱で良かったですね。
 
 この日はジャベール役阿部さんの千秋楽で、カーテンコールに三谷さんの仕切りで、お別れの挨拶がありました。
 
 
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