ヴェッセリーナ・カサロヴァ オペラ・アリアの夕べ
2009年3月24日(火)
愛知県芸術劇場コンサートホール

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 音楽誌によると大変な人気者らしいメゾ・ソプラノのヴェッセリーナ・カサロヴァが名古屋まで来てくれるというので、行って参りました。
 ウィークデイなので、例によって一幕途中、モーツァルトから聴きました。

  ヴェッセリーナ・カサロヴァ オペラ・アリアの夕べ
       2009年3月24日(火)
     愛知県芸術劇場コンサートホール

    ピアノ:デイヴィッド・サイラス

  =第1部=
 ・G.F.ヘンデル:
  『クレタのアリアンナ』よりテーセオのアリア
   “美しき人よ、希望が湧きます”
  『アリオダンテ』よりレチタティーヴォとアリア
   “まだ生きているのか?”
   “不実な女よ、戯れるがよい、情人の胸に”
 ・W.A.モーツァルト:
  『フィガロの結婚』よりケルビーノのアリア
   “自分で自分がわからない”
  『フィガロの結婚』よりケルビーノのアリエッタ
   “恋とはどんなものかしら”
  『皇帝ティトゥスの慈悲』よりセストのアリア
   “私は行くが君は平和に”

  =第2部=
 ・G.ロッシー二:『セビリヤの理髪師』よりロジーナのアリア(カヴァティーナ)
   “今の歌声は”
  『セミラーミデ』よりアルサーチェのレチタティーヴォとカヴァティーナ
   “ついにバビロニアに着いた”
   “ああ、いつも覚えている、我が栄光と充足の日を”
 ・G.ビゼー=『カルメン』より
    ババネラ “いつになったら好きになるのか?…恋は野の鳥”
    ジプシーの歌 “響きも鋭く”


 初めて聴くカサロヴァの歌は強弱のはっきりした音楽でした。
 一つのフレーズの中で極端な強弱があるので、弱い部分が聞き取れません。
 これが続くとイライラしてしまいます。

 また、カサロヴァは低い音から高い音まで、驚くべき広い音域を持っています。
 ところが低い音(男声みたい)と高い音では全く音質が変わってしまいます。
 ロジーナが時々男性になったようで、強い違和感がありました。

 また、僕の席がステージ横(安い席狙い (^_^ゞ)だったためもあるのでしょうか、細かいパッセージがよく聞き取れませんでした。

 ピアニストのサイラスも細かい部分は適当に弾き流して、コレペティトゥアのピアノとはこんなものなのでしょうか?
 プログラムによればロイヤル・オペラの音楽部長だそうですが、全く感心しませんでした。

 ということで、カサロヴァが出演する新国立劇場《チェネレントラ》は聴きに行かなくても良いかな、と思っています。
 
 
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