名古屋フィルハーモニー交響楽団第359回定期演奏会
2009年6月13日(日)4:00PM 愛知芸術劇場コンサートホール

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 ティエリー・フィッシャー指揮による『春の祭典』、そしてソリストは名古屋の高校生ピアニスト、という魅力満点のコンサートに行ってきました。

 これだけのプログラムなら会場は満席だろうと予測していたのですが、けっこう空席があって意外でした。

 名古屋フィルハーモニー交響楽団
  第359回定期演奏会
 2009年6月13日(日)4:00PM
 愛知芸術劇場コンサートホール

 指 揮:ティエリー・フィッシャー
 ピアノ:北村 朋幹(ともき)

 ショスタコーヴィッチ:『祝典序曲』
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番『ジュノーム』
 ストラヴィンスキー:『春の祭典』

 ショスタコーヴィッチの祝典序曲は1954年11月、『10月革命37周年記念コンサート』のために、大急ぎで作曲された曲だそうです。
 景気は良いけれど、余り深みの無い曲でしょうか。

 ピアニストの北村朋幹君は明和高校音楽科の3年生。

 僕の席は3階の最後列から3つ前。
 僕は最後列が好きなんですが、後ろの2列は学生席で、定期会員はその席を指定できないんです。
 
 その学生席にずらりと女子高生(たぶん)が並びまして、きっと北村君の同級生でしょう。
 名古屋の公立高校では、明和高校と菊里高校に音楽科があります。

 北村君の演奏は、まず音に美しさが足りない。
 もっと強く鍵盤を叩いて欲しいと、イライラするところはありました。

 『ジュノーム』が作曲されたのは1777年というから、モーツァルトは21歳でしょうか。
 フランスのクラヴィア奏者ジュノム嬢がザルツブルクを訪れた際に捧げられた曲だそうです。

 この曲が30分以上かかる大曲で、その割に面白くない。
 北村君の演奏は「一生懸命弾いている」というところでしょうか。

 北村君はスマートでハンサム。
 カーテンコールは初々しくて良かったですよ (^_^) 。

 後半の『春の祭典』を演奏会場で実際に聴くのは初めてかもしれません (^_^; 。
 いつも途中のゆっくりした所で退屈してしまいます。

 しかし今日の演奏はひたすら素晴らしかった。
 あまりの迫力に圧倒され、目の前がぼーっとしてきます。
 これほどのレベルの『春の祭典』を聞くことはもう無いかもしれません。

 今日の名フィル、弦楽器はエキストラを集めて8+7+6+5+4=60人。
 管打楽器は44人。
 100人を超す大編成で、気合いの入った演奏でした。

 フィッシャーの指揮する定期演奏会では、9月に『火の鳥』、12月に『ペトルーシュカ』が予定されています。
 「フィッシャー様ならどこへでも付いていきます」という『のだめカンタービレ』の真澄ちゃんの心境です (^_^; 。

 ここで皆さまに大ニュース。
 この稀代の名演が、8月9日(日)の19:40からNHK-FMで放送されます。
 全国放送みたいですよ (^_^) 。
 
 
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