劇団四季 《春のめざめ》
2009年7月5日(日)1:00PM  自由劇場

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  2007年のトニー賞で、作品賞、演出賞、楽曲賞など8部門を受賞した《春のめざめ》を見に行ってきました。
 フランク・ヴェデキントなるドイツ人作家が1891年に書いた小説『春のめざめ』をミュージカル化した作品だそうで、何となく嫌らしそうな題名です (^_^;。

 劇団四季自由劇場は浜松町から徒歩5分。
 隣には「春」「秋」と2つの四季劇場もあり、浅利慶太氏の事業家としての能力には、いつもながら感服してしまいます。

        劇団四季《春のめざめ》
      2009年7月5日(日)1:00PM
           自由劇場

      原作:フランク・ヴェデキント
      音楽:ダンカン・シーク
      演出:マイケル・メイヤー

      ベンドラ:谷口あかり
      メルヒオール:柿澤勇人
      モリッツ:厂原時也

 19世紀末のドイツ。
 管理され抑圧された学校生活、そして家庭生活。
 思春期を迎えた少年少女の頭の中にあるのはセックスのことばかり。

 性的な夢で睡眠不足となり、落第してしまったモリッツはピストルで自殺する。
 ベンドラは鞭で打たれることを望むマゾヒスティックな少女で、メルヒオールとの性交渉で妊娠し、堕胎手術に失敗して死亡する。
 ほかに出てくるのは、ホモセクシャッル(熱烈な口づけあり)、近親相姦、マスターベーションなどなど。

 少年少女の誰もが幸せにならない、このような閉塞状態の国から、ヒトラーが現れるのも時代の必然でしょうか。

 トニー賞を獲っている楽曲や演出は悪くないとは思いましたが、ポルノ映画をみんなで取り囲んで見ているような、何とも居心地の悪いミュージカルでした。
 9月5日にクローズが決まっているそうで、まあ一度見ておいて良かったのかな。

 キャストはいずれも知らない人でしたが、いつもながら劇団四季のレベルは高い。

 ポスターの場面で、ベンドラの生乳とメルヒオールの生尻を見ることが出来ます (@o@)。
 特にストーリーの上からは必要なさそうな露出なので、観客サービスなんでしょうね。
 オペラグラスでじっくり観察してしまったけれど (^_^ゞ、役者さんはお気の毒だと思いましたよ。
 
 
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