読売日響名古屋公演 下野竜也&フェルシュトマン
 2010年1月13日(火)7:00PM 愛知芸術劇場コンサートホール

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 昨年最後に聴いた演奏会は、オスモ・ヴァンスカ指揮する読売日響の『第九』でした。
 そして、今年初めてのオーケストラコンサートは下野竜也さん指揮する読売日響とは、なかなか面白い巡り合わせではありませんか (^_^) 。
 
 読売日響名曲シリーズ名古屋公演
 2010年1月13日(火)7:00PM
 愛知芸術劇場コンサートホール

 指揮:下野竜也
 ヴァイオリン:リザ・フェルシュトマン

 ロッシーニ:《結婚手形》序曲
 ドヴォルジャーク:「ヴァイオリン協奏曲」

=スッペ作品集=
 序曲《ウィーンの朝・昼・晩》
 喜歌劇《怪盗団》序曲
 喜歌劇《美しきガラテア》序曲
 喜歌劇《スペードの女王》序曲

 ロシア系の若手女性ヴァイオリニスト、リザ・フェルシュトマンの音楽はなかなか鋭い攻撃的なものでした。
 力感に溢れ、どんどんオーケストラを引っ張っていきます。
 一方のオーケストラも一体となってヴァイオリニストと絡み合い、お互いに実力を遺憾なく発揮した名演奏であったかと思います。

 特に第2楽章は素晴らしい音楽だと思いましたが、下野さんにとっても会心の楽章だったのでしょう。
 第2楽章後に下野さんがフェルシュトマンにニッコリと微笑んだら、全曲が終わったと勘違いして、会場から拍手がわき上がったのは面白かった (^_^; 。
 それくらい良い演奏でした。

 フェルシュトマンはアンコールでバッハの無伴奏パルティータ第3番の『プレリュード』を演奏しましたが、これも推進力のある演奏で、「フェルシュトマンも凄いけれど、やはりバッハは凄いなあ」と圧倒されながら聴いていました。
 ぜひ、また聴いてみたいヴァイオリニストです。
 でも、名前を忘れそう (^_^; 。

 後半のスッペ作品集は、めったに聴くことが出来ない曲が並べられていました。
 どの曲も美しいメロディーと景気の良いフィナーレで、楽しませていただきました。
 下野さんの指揮ぶりも自由闊達で、読売日響は良いオーケストラだと思いました。

 ウィーン中央墓地にあるスッペのお墓には行ったことがあります。
 
 
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