円光寺雅彦&名フィル 『オルガン付き』
2010年7月9日(水)6:45PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 名フィル7月定期演奏会の指揮者は円光寺雅彦さん。
 円光寺さんといえば仙台フィルハーモニー管弦楽団や札幌交響楽団の指揮者だったでしょうか。
 昨年の名フィル定期は世界から指揮者がやってきたのに‥‥円光寺さんには申し訳ないけれど、「世界の名フィル」が「日本の名フィル」になってしまった寂しさを感じます。

     第371回定期演奏会 『パリ』
   2010年7月9日(金)6:45pm開演
   愛知県芸術劇場コンサートホール

    指 揮:円光寺雅彦
    ピアノ:マテオ・クルー*
        ルイ・シュヴィッツゲーベル=ワン*
    オルガン:小林英之**

  ガーシュウィン:パリのアメリカ人
  プーランク:2台のピアノのための協奏曲ニ短調*
  サン=サーンス:交響曲第3番『オルガン付』**

 僕は土曜日の定期会員ですが、土曜日は都合が悪いので金曜日に振り替えてもらいました。
 プーランクからの入場です。

 プーランクの第1楽章が終わったところで入ってきた人もあり、観客を大事にする名フィルの姿勢に好感を持ちました (^_^) 。

 プーランクの曲は現代曲だけれどもいかにもフランスらしい洒落た曲で、気に入りました。
 ソリストの2人はティエリー・フィッシャーのお墨付きを得たスイスゆかりの俊英だそうで、良いアンサンブルを聴かせていただきました。
 ソリスト・アンコールは、ガーシュウィン『リアルトのさざ波』。

 平成4年(1992年)に愛知県芸術劇場が開館し、オルガン付きのコンサートホールが出来てから、多くのアマチュアオーケストラがサン・サーンスの『オルガン付』を演奏しました。

 我がオケも平成5年(1993年)に黒岩英臣先生の指揮で『オルガン付』を演奏したのですが、お客さんが来すぎて入場できない人も多く、厳しくしかられたものです。
 この劇場は定員以上に立ち見のお客さんを入れてくれないんですよ。

 さて、円光寺さんの指揮は、普通に良かったのではないでしょうか。
 もっと特別なものを望みたい気持ちはありますけれどもね。

 カーテンコールで円光寺さんはまずオルガン奏者を立たせ、次にティンパニ奏者を立たせました。
 ティンパニの和泉正憲さんはこの定期演奏会で37年間の名フィル生活を終えられるそうです。
 ご苦労さま、そして有難うございました。
 
 
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