齊藤一郎 『ペトルーシュカ』『シェヘラザード』
2010年7月16日(金)6:45PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 ウィークデイのコンサートは前半は間に合わないと諦めているのですが、齊藤一郎さんの『ペトルーシュカ』はどうしても聴いてみたい。
 仕事を早々に切り上げて車で本山へ走り、コインパーキングに放り込んで、地下鉄本山駅から栄駅までは所要時間10分。
 『禿山の一夜』の演奏中に、なんとか会場に到着することが出来ました (^_^) 。

    セントラル愛知が贈る音楽歳時記Ⅱ
    ~ 魔女踊る禿山に火蛾あつまりぬ ~
   (俳句:齊藤一郎・俳句監修:片山由美子)

  2010年7月16日(金)6:45PM
  愛知県芸術劇場コンサートホール

  指揮:齊藤一郎 ピアノ:佐藤真由美

  ムソルグスキー:交響詩『禿山の一夜』(原典版)
  ストラヴィンスキー:バレエ音楽『ペトルーシュカ』
  リムスキーコルサコフ:交響組曲『シェヘラザード』

 齊藤さんの『ペトルーシュカ』は期待どおりのもので、オーケストラの能力を最高に引き出す齊藤さんには、何か特別の力があると思います。
 ホルンやトランペットに高い音を長々と演奏させる意地悪な(?)ストラヴィンスキーの音楽に、真っ赤になって挑戦する彼らがどこまでがんばれるか、実演ならではの緊張感、楽しみ (^_^; がありました。

 3階席は人が少なかったのですが、これほどの演奏を多くの人に聴いて欲しかったと残念に思いました。

 休憩後の『シェヘラザード』は意外に普通の演奏でしたが、第4楽章『バグダッドの祭り。海。船は青銅の騎士のある岩で難破。終曲』は素晴らしかった。
 難破の壮大なクライマックスのあとに独奏ヴァイオリンによるシェヘラザードのテーマが再び現われたときにはゾクゾクしましたね。

 この日のコンサートミストレスは浅井万水美さん。
 どういう方か、名前の読み方も分からないんですが、『シェヘラザード』の独奏ヴァイオリンは若い女性に限るなと思いました。
 アラビアンナイト風の衣装で演奏するのもいいでしょう。

 おじさんコンサートマスターが身をくねらせて演奏するシェヘラザードなんて、気味が悪いではありませんか (^_^ゞ。

 会場で配られたチラシによると、2011年3月21日(月・祝)に、『地方都市オーケストラフェスティバル2011』で、齊藤一郎さん指揮するセントラル愛知交響楽団がすみだトリフォニーホールで演奏会を開くそうです。

 それは結構なことですが、プログラムを見て仰天しました。

   木下正道:『問いと炎Ⅱ』
   水野みか子:『レオダマイア』
   バッハ作曲・野平一郎編曲:ゴールドベルグ変奏曲

 これでお客さんは入るのでしょうか?
 この文章を読まれた東京の方は、御協力のほど宜しくお願いします。

※「音楽の友」2010年8月号の特集Ⅱは「コンサートマスターの世界」。
 この記事によれば、浅井万水美は「あさいますみ」と読むそうです。
 日本のオーケストラのコンサートマスターの写真が載っていますが、綺麗な若い女性が多いですね (^_^) 。
 
 
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