阪 哲朗 & 大谷玲子 セントラル愛知交響楽団
2010年9月10日(金)6:45PM 三井住友海上しらかわホール

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 ウィークデイなので前半は諦めまして、ゆっくり出かけましたが、入口で「今なら2曲目に間に合います」と言われて、また大急ぎでステージセッティング中の会場に入りました。
 『プルチネッラ』って、35分もかかるんですね (^_^ゞ。

 ということで、2曲目の『町人貴族』から聴きました。

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      第108回定期演奏会
   ~月待ちてモリエール読む旅の宿~

   2010年9月10日(金)6:45PM
   三井住友海上しらかわホール

   指揮:阪 哲朗 ヴァイオリン:大谷玲子

  ストラヴィンスキー:組曲『プルチネッラ』
  R.シュトラウス:組曲『町人貴族』Op.60
      ==休憩==
  グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.82

 モリエール(1622年~1673年)作の『町人貴族』は、1670年にシャンボール城のルイ14世の宮廷において初演されました。
 音楽はリュリによって作曲されました。

 1912年、フーゴ・ホーフマンスタールによる復活上演(シュトゥットガルト)にあたり、新たにリヒャルト・シュトラウスによって劇中音楽が作曲されました。
 彼らはこの劇中に1幕のオペラを挿入することにしましたが、そのオペラが後に《ナクソス島のアリアドネ》として独立することになります。

 シュトラウスは1920年に『町人貴族』の音楽から9曲を選び、組曲として発表しました。
 ということで、《ナクソス島のアリアドネ》ファンの僕としては、組曲『町人貴族』はぜひとも聴いてみたい曲でした。

 楽器編成は《ナクソス島のアリアドネ》と同じように室内オーケストラで、古典的なテイストの音楽でしたが、突然独奏楽器にとんでもなく難しいパッセージが現れたりして、さすがのリヒャルト・シュトラウスです。

 阪 哲朗さんの指揮は、シュトラウスらしい豊穣さやしなやかさが足りないか、と思って聴いていましたが、後半では大分調子が出てきたようでした。

 ただ、初めての曲なのでいつ終わるのかが分からない。
 あとからプログラムを読むと演奏時間は36分だそうで、第一部だけで70分以上がかかったわけです。

 後半のグラズノフを弾いた大谷玲子さんは、音量と豊かな響きのあるヴァイオリニストで、感心しました。
 「ビビビ!」の一歩手前でしょうか。

 このグラズノフのヴァイオリン協奏曲の演奏時間が21分だそうで、時間配分がいかにもアンバランス。
 「絶対アンコールがあるはず」と拍手していましたら、そのまま客席が明るくなってしまいました (^_^ゞ。
 
 
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