伊藤恵 ピアノリサイタル 尾張藩第十二代藩主 徳川斉荘
2010年10月2日(土)3:00PM 宗次ホール

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 宗次ホールでは、『尾張徳川家の歴史でたどるクラシック音楽』なるシリーズ企画を進めておりまして、今回が第五回『生誕200年 ショパン、シューマンと同い年のお殿様』。

 何だか分かりませんが、伊藤恵(いとうけい)さんは以前より良いピアニストではないかと思っておりましたので、今回初めてソロコンサートを聴きに行ってきました。

 2010年10月2日(土)3:00PM 宗次ホール

 シューマン(1810~1856):子供の情景 作品15
 シューマン:森の情景 作品82
 ショパン(1810~1849):12の練習曲 作品25

 伊藤恵さんは桐朋学園高校を卒業後、ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学、ハノーファー音楽大学において名教師ハンス・ライグラフ氏に師事。
 1983年第32 回ミュンヘン国際音楽コンクールピア ノ部門で日本人として初の優勝。
 2003年より東京藝術大学准教授。

 伊藤恵さんの演奏は素晴らしかった。
 静かな曲の音色は美しく、フォルテの部分は圧倒的な迫力。
 特にショパンは、超絶技巧の超人かと唖然として聴いていました。
 名古屋での演奏会は聞き逃さないようにいたします。

 会場でやたら咳をしている人がおりまして、それがソリストの伊藤恵さん (@o@)。
 咳をしながらも音楽に乱れはありませんでした。

 途中でトークがありまして、「私から風邪がうつらないように気をつけて下さい」とのこと。
 トークによれば、伊藤さんは名古屋生まれなんだそうです。
 休憩時間に「いつまで名古屋に住んでおられたのか」係員に訊いていたら、コーヒーを飲んでおられた御婦人から「お母様の実家が名古屋にあって、その後は横浜暮らし」と教えていただきました。

 第二部冒頭に徳川美術館学芸員の方から、尾張藩第十二代藩主 徳川斉荘(なりたか・1810~1845)についてお話がありました。
 1810年以外はコンサートとは関係がないけれども、面白いお話でした。

 第十一代徳川将軍家斉(いえなり)は男子26人、女子27人の子だくさん。
 で尾張藩にも何人かの男子を藩主として押しつけたらしい。
 彼らは江戸に住み、名古屋に来ることは少なかったとのこと。
 斉荘は尾張藩に茶の湯を持ち込んだ人だそうです。

 10月1日、中日ドラゴンズの優勝が決まりました。
 僕は野球に興味はないんですが、それでも中日が優勝すると嬉しいですね (^_^) 。
 
 
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