イザベル・ファウスト&アレクサンドル・メルニコフ
2012年2月15日(水)7:00PM
電気文化会館 ザ・コンサートホール

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 イザベル・ファウスト&アレクサンドル・メルニコフ
 2012年2月15日(水)7:00PM
 電気文化会館 ザ・コンサートホール

 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ4番
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ5番『スプリング』
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ9番『クロイツェル』

 イザベル・ファウストは1972年、ドイツのエスリンゲン生まれ。
 5歳からヴァイオリンを始め、1987年、15歳にしてレオポルド・モーツァルト・コンクールで優勝。
 1993年パガニーニ国際コンクールに優勝し国際的な注目を集める。
 使用する楽器はストラディヴァリウス「スリーピング・ビューティ」

 ピアノのアレクサンドル・メルニコフは1973年モスクワ生まれ。
 1989年シューマン国際コンクール、1991年エリザベート・コンクールなどに上位入賞を果たす。
 リヒテル・ファミリーの薫陶を受ける。

 イザベル・ファウストの演奏は左手のビブラートをかけずに、長い音も最初にアクセントを付けるピリオド奏法。
 僕はかっちりとした音が好きなので、最初は戸惑いました。

 『クロイツェル』の長い緩徐楽章は、僕にとって退屈でたまらない曲だったのですが、一つ一つの変奏の表情の変化に、「こういうやりかたもあるのか!」と新しい世界が開けた感じがしました。

 アンコールはベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ8番「第3楽章・アレグロ ヴィヴァーチェ」まで聴きましたが、ヴァイオリンとピアノが気ままに演奏しているようで、それでいて全体のアンサンブルは保たれているという演奏で、見事なものだと感心しました。
 
 
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