アルトゥール・ピサロ(アルトゥール・ピツァーロ)『巨匠の風格』
2012年3月10日(土)6:00PM 宗次ホール

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 名フィル定期演奏会終了後、宗次ホールに移動しました。
 本日は「アルトゥール・ピサロ」という名前を聞いたことも無いピアニストのリサイタルです。

 ロビーではCDが販売されておりまして、大きい字で「アルトゥール・ピツァーロ」と書かれている (@o@)。
 日本語では「ピサロ」と「ピツァーロ」は別人だから、パソコンを検索しても出てこないでしょう?

 アルファベットでは「Pizarro」で、《フィデリオ》に出てくる悪漢ドン・ピツァロと同じ綴りなんですね。

 アルトゥール・ピサロ・ピアノリサイタル
 2012年3月10日(土)6:00PM 宗次ホール

 ショパン:前奏曲集 作品24(全24曲)
 ショパン:練習曲集 作品10&25(全24曲)

 アルトゥール・ピサロは1968年ポルトガル、リスボン生まれ。
 マレイ・ペライアやラドゥ・ルプーが優勝したリーズ国際コンクールの1990年の優勝者。

 チラシに「衝撃!! 驚異!!一晩でショパン24の前奏曲&24 の練習曲 完逐!!」と書かれているとおりのコンサートでした。

 この人は凄い!!

 可愛い曲は可愛く、ロマンチックな曲はロマンチックに、激しい曲は激しく、一曲ごとにその場の風景が変わっていくのが驚きでした。

 演奏スタイルもアルトゥール・ルビンシュタインを思い出させる手の振り上げ方など、巨匠の風格がありました。

 ショパンの前奏曲と練習曲をすべて聴いたという達成感もあった上に、アンコールが4曲。
 リストが2曲と「華麗なる大円舞曲」と「ノクターン」。
 スタミナも凄いです。
 サイン会でも愛想の良い人でした。

 このコンサートは珍しく譜めくりがつきました。